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ついにインターホンの音は聞こえなくなって、次には鍵がしまっているのに開けようとする乱暴な音に変わった。
「あー…うるせー」
悪態をつく唇は濡れてて、ぶわっと顔に熱が集まった。自分達が何をしていたか、思い出させるそれから目を反らす。
「…ここにいて」
私が頷いたのを確認して、洗面所から出ていった。ドアの向こうでは玄関が開く音とセフンの怒ってる声が聞こえる。浴室を開けて服を触ってみたけど、そんなに早く簡単に乾くわけがない。
「すぐ出ろ」
「出たけど」
「何してたわけ？Aは？」
「…"A"？」
「何してんのかって聞いてるけど」
「着替えてる」
「…は？」
「着替えて」
「殴っていい？」
「…どーぞ」
「……」
「早く殴れば？」
「……」
不穏な言葉ばかり聞こえて、冷や汗が垂れる。鏡で乱れた身なりを整え扉を開けると二人が私を見た。セフンはベッキョンの胸ぐらを掴んでいたけどパッと離して、靴を脱ぎ部屋へと入ろうとする。
「ちょーっと。あのー、ここ、俺んち」
「……」
「家主に許可なく入んないでもらえます？」
「…もう二度と外出許可出さない」
ベッキョンが手を広げてセフンの進路の邪魔をすると、すごく怖い顔でベッキョンを見下ろす。氷のような目は、私までぞっとした。
「ベ、ベッキョン…ありがとう。大丈夫？痛くなかった？」
「お嬢様、門限はしっかり守ってください」
「…ごめんなさい」
荷物を慌てて抱えて、ぶかぶかのスウェットの裾を踏みそうになりながら玄関へ急ぐ。セフンは私の体を隅々まで確認するように見て、手から荷物を奪い取った。
「…何ですか？その格好」
「あ、そうだ、これ…どうしよう」
「着て帰りな」
ほっとするような笑みを浮かべて、あたふたする私の頭の上にぽんっと手を乗っけた。
もちろん、借りておいてその場で洗わずに返すなんてそんな非常識なことは絶対にしない。おまけに乾いてもいないし、ここは申し訳ないけど着たまま帰るしか選択肢がないようだ。
「Aちゃんの乾かして明日持ってく」
「いいの…？」
「なーんてことない」
「ありがとー…、でもベッキョンのは洗って返すね」
「洗う前に好きなだけ匂い嗅ぎな」
「…ふふ、うん。本当にありがとう」
「いいえー。じゃあ、また明日学校でね」
「はい、また明日。おやすみなさい」
そう言ったのに、まだ少し離れがたくて時間稼ぎみたいに小さく手を振ると、その手を掴まれた。
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こむ(プロフ) - こたろさん» それでも世界で一番小さな戦争は起きるかもしれませんよ………（うまいこと言ったと思ってる顔）コメントありがとうございます〜(*^.^*) (2018年10月21日 23時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こたろ - 一妻多夫制にすれば全てが解決… (2018年10月16日 23時) (レス) id: 864f9ce26b (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - yさん» ゴール予想！！！(笑)鋭い推理にわたくし赤面しております…が、はいともいいえとも言わないでおきます(=∵=)お、怒らないで〜！！笑 セフンと（ベク）のお話です！！笑 yさまに愛想つかされないように頑張ります！！！（毎度熱いコメントくださるyさま好きすぎますw） (2018年10月14日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - ゴール予想 主人公を考えると(本人はまだ気づいていないが)絶対セフンで小説展開的には絶対ベッキョン などという読ませない感じですね…なるほど……これって"セフンとの"お話ですよね？そうですよね？(疑問形での念押し)(圧)(私利私欲)(こむさん好きです！！！) (2018年10月7日 19時) (レス) id: 5337d93f99 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» え〜〜！？だれが！？わたしですか？！？！？！？！？！(笑) (2018年10月6日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年9月4日 15時
