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「迎えも来てることだしさ、もう帰りなよ」
あれ、食堂じゃなかったっけ？と思いながらもいつもと違うベッキョンには容易に聞けず、そのあとも静かについて行っていたら、結局どこにも寄らずにいつも帰りに送ってくれる所に来ていた。遠くには迎えの車とセフンが見えるから、セフンも私とベッキョンが小さく見えているんだろう。
あまりにもそっけなくて冷たいベッキョンに焦り、彼の片手を両手で握って首を横に何度も振った。目は合ってるけど少しも笑ってくれない。
「今日は講義が早く終わったって言えばいい」
しかも手を引っ込めてほどこうとする。急にどうしたんだろうって不安になってじわじわ視界が歪みだした。すぐ泣くのは良くない、またベッキョンが困るっていうのは分かってる、だけどこんな私の様子に動じないベッキョンがイヤでどんどん涙が増えていく。さっきまで熱くて近くて好きって気持ちで胸がいっぱいになったのに、いきなりなんでそんなに冷たいの？
「ベッキョン、なんで？どうしたの？」
「何でもないよ。ほら、セフンが見てるから手離して」
「やだ…、やだよ。なんでか言って？私、何かしたなら」
「なにもしてないって」
大きな声で被せてきて、ぐっと押し黙る。何もしてないのにその態度は絶対におかしい。いつもちゃんと理由を教えてくれるのに。ベッキョンは気まずそうに視線をさ迷わせて、私の背後を見上げた。振り返るとセフンがまっすぐこちらに歩いてきていて、慌てて涙を拭った。
「どうしてセフンにいい顔しようとすんの」
「…え？」
「セフンなんかどうだっていいじゃん」
「……」
「俺以外見えなくなれよ」
コツコツと革靴の音が聞こえてきて、近くにセフンの存在を感じる。私、ベッキョン以外見えてないよって言いたいのに、セフンがすぐそばにいると思うと言えなかった。ベッキョンはうっすら笑って『また明日』って背を向けながら遠ざかっていく。
「……お嬢様、もう講義は終わったんですか？早いですね」
「……」
「このまま先生のところに参りますが、この時間だったらどこかで休憩できそうですね」
「……」
「何か飲みたいものや食べたいものはありますか？」
私がベッキョンに対して、さっきまで熱くて近くて胸いっぱいだったのに急にどうしたのって思ったように、ベッキョンも私に対してそう思ったのかもしれない。その場にしゃがんで膝を抱えてしくしく泣き出すと、セフンも一緒に屈んだ。
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こむ(プロフ) - こたろさん» それでも世界で一番小さな戦争は起きるかもしれませんよ………（うまいこと言ったと思ってる顔）コメントありがとうございます〜(*^.^*) (2018年10月21日 23時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こたろ - 一妻多夫制にすれば全てが解決… (2018年10月16日 23時) (レス) id: 864f9ce26b (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - yさん» ゴール予想！！！(笑)鋭い推理にわたくし赤面しております…が、はいともいいえとも言わないでおきます(=∵=)お、怒らないで〜！！笑 セフンと（ベク）のお話です！！笑 yさまに愛想つかされないように頑張ります！！！（毎度熱いコメントくださるyさま好きすぎますw） (2018年10月14日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - ゴール予想 主人公を考えると(本人はまだ気づいていないが)絶対セフンで小説展開的には絶対ベッキョン などという読ませない感じですね…なるほど……これって"セフンとの"お話ですよね？そうですよね？(疑問形での念押し)(圧)(私利私欲)(こむさん好きです！！！) (2018年10月7日 19時) (レス) id: 5337d93f99 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» え〜〜！？だれが！？わたしですか？！？！？！？！？！(笑) (2018年10月6日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年9月4日 15時
