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出席に大きな丸がついた３枚の葉書を、直接お父さんの書斎に出向いて机に置いた。お父さんはそれを手にして目を滑らせ、そしてにこりと笑った。
「セフン」
「はい」
「お前はAの友達のことは把握しているか？どんな子達か予め情報を入れておきたい」
そして開口一番私の斜め後ろに立っていたセフンに確認する。セフンは、『ベッキョンのことは何も言わないで！』って心の中で訴える私をちらりと見た後、口を開いた。
「皆様素敵なご友人です。お嬢様をとても大切に思ってくださっています」
それから一人一人の情報をお父さんに端的に伝えていく。ベッキョンのことは『男性のご友人の中では一番親しい方だとお伺いしております』と当たり障りなく伝えた。よかった、いずれ報告するにしてもここでバラされたら大変なことになってた。みんな何の躊躇いもなく出席に○をしてくれたのに白紙に戻っちゃうところだった。
ほっとした顔を見せたら、セフンに１度睨まれた。
「そうか。…以前Aが携帯の電源を切って行方を眩ませたことがあっただろう？」
ほっとしたのも束の間、何を調べてるか知らないけど、葉書とパソコンを見比べながら昔のことを掘り返すお父さん。なんでそんな済んだ話を今思い出すの、なんて思いつつも何を言われるのかヒヤヒヤしてたらセフンを見上げた。
「その時に一緒にいた人間は、この中にいるか？」
それを私に聞かない辺りが狡いというか。
答えは『いる』。でもこれを今聞くってことはあのときセフンは"私が誰といたか"までは報告してなかったのかな？
とは言えここで私がいないって答えると不自然だし、反対に疑われるんじゃないか、だけどセフンは『います』って答えるんじゃないかってヒヤヒヤとドキドキをしながら手をぐっと握りしめつつも、何とでもない顔をしてお父さんを見つめた。いません、いません、いるけどこのタイミングでは言えません。
「いえ。居りません」
ホッとした。お父さんも体の力を抜いて『そうか』と笑ってパソコンに視線を戻した。
・
「さっきはありがとう」
「何がでしょうか」
「……その、いないって…」
もしかしたら言っちゃうんじゃないかって心配してたけど、何の迷いもなくはっきりと否定したセフン。言わないでくれたのは私としては非常にありがたいけど、報告義務を怠っているし、もし後から分かったらどうなるかわからないのに。
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こむ(プロフ) - こたろさん» それでも世界で一番小さな戦争は起きるかもしれませんよ………（うまいこと言ったと思ってる顔）コメントありがとうございます〜(*^.^*) (2018年10月21日 23時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こたろ - 一妻多夫制にすれば全てが解決… (2018年10月16日 23時) (レス) id: 864f9ce26b (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - yさん» ゴール予想！！！(笑)鋭い推理にわたくし赤面しております…が、はいともいいえとも言わないでおきます(=∵=)お、怒らないで〜！！笑 セフンと（ベク）のお話です！！笑 yさまに愛想つかされないように頑張ります！！！（毎度熱いコメントくださるyさま好きすぎますw） (2018年10月14日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - ゴール予想 主人公を考えると(本人はまだ気づいていないが)絶対セフンで小説展開的には絶対ベッキョン などという読ませない感じですね…なるほど……これって"セフンとの"お話ですよね？そうですよね？(疑問形での念押し)(圧)(私利私欲)(こむさん好きです！！！) (2018年10月7日 19時) (レス) id: 5337d93f99 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» え〜〜！？だれが！？わたしですか？！？！？！？！？！(笑) (2018年10月6日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年9月4日 15時
