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次の授業のチャイムが鳴ってふたり一緒にハッとする。私は帰るけど、ベッキョンは確か授業があったはず。試験も近いしサボるのは良くないから、バタバタと教室を後にした。
綺麗に畳まれた状態の私の服と、慌ててぐしゃっと突っ込んだだけのベッキョンのTシャツ。早く綺麗に畳み直したい。シワをつけたくない。迎えの車のすぐそばで、腕時計を確認しているセフンがいる。走ってくる私を見て驚いた顔をした。
「慌てて…どうしました？」
「待ったでしょ？！ごめんね」
「…いえ、特には」
後部座席に乗り込み、すぐにTシャツを広げた。確かこうやって畳むんだったよねってぶつぶつ言いながら、くしゃくしゃにならないようにぴっちり折り畳んでいく。できあがったものに顔を埋めて深く息を吸い込んだ。さみしさも埋まるし幸せな気分になるし、こんなもの世に存在していいの？ってくらい素晴らしい。
一連の行動を見ていたセフンは、鼻で勢いのついたため息を吐き出して窓の外を見た。
今日は着付け講習会に行かないといけない日。自分も練習するけど先生が生徒に教えるためのモデルとして人前に立つ。急いで着替えて講習会の会場に足を向けた。
控え室でメイクと髪をセットしてもらっていたら先生が入ってきた。私の後ろに立ち、鏡越しに『今日はよろしくお願いしますね』と頭を下げる。すると一瞬首筋を見て笑みを少し消した。
「あの…ここ、お怪我されましたか？」
そこは赤い斑点のようなものがある場所だ。わ、忘れてたー！今日は着物だから髪の毛は堂々と上に結わいてあるし、どうにか隠さないとセフンに簡単に見つかってしまう。
「あっす、すみません、なんか、いつの間に…虫かなぁ？」
「とても綺麗な首筋ですけど、…ううん」
「じゃあ、コンシーラーとファンデーションで隠してみますね」
メイクさんが気を利かせて、首筋の斑点を見えないように丁寧なメイクを施してくれた。しっかり隠れていて一安心。ベッキョンが犯人って言ってたし今度またしてあげるとも言ってたけど、こういうことがあるから相談の上していただかないといけない。
全てが整った後、スタッフさんに連れられて会場に向かう。途中セフンに会ったけど何も言われなかったから、いつの間にか入っていた力を抜いた。
モデルは疲れる。ずっと笑顔を保っておかないといけないし姿勢も所作も気を遣わないといけない。普段ちょっとだらけてしまっているなぁと反省できるいい機会でもあった。
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こむ(プロフ) - こたろさん» それでも世界で一番小さな戦争は起きるかもしれませんよ………（うまいこと言ったと思ってる顔）コメントありがとうございます〜(*^.^*) (2018年10月21日 23時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こたろ - 一妻多夫制にすれば全てが解決… (2018年10月16日 23時) (レス) id: 864f9ce26b (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - yさん» ゴール予想！！！(笑)鋭い推理にわたくし赤面しております…が、はいともいいえとも言わないでおきます(=∵=)お、怒らないで〜！！笑 セフンと（ベク）のお話です！！笑 yさまに愛想つかされないように頑張ります！！！（毎度熱いコメントくださるyさま好きすぎますw） (2018年10月14日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - ゴール予想 主人公を考えると(本人はまだ気づいていないが)絶対セフンで小説展開的には絶対ベッキョン などという読ませない感じですね…なるほど……これって"セフンとの"お話ですよね？そうですよね？(疑問形での念押し)(圧)(私利私欲)(こむさん好きです！！！) (2018年10月7日 19時) (レス) id: 5337d93f99 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» え〜〜！？だれが！？わたしですか？！？！？！？！？！(笑) (2018年10月6日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年9月4日 15時
