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「…もう準備できた？」
「うん、とりあえずこれで大丈夫…」
「忘れ物ない？」
「あー、えっと…ないかな」
「あるよ」
え？ってベッキョンを見たら、手を広げて首を傾げてた。
「早くぅ」
「あ、うん」
駆け寄って背中に腕を回す。さっきまでは逃げたいなんて思ってたけどこうやって抱きつくと離れがたくなっちゃって、なかなか力を抜くことが出来ない。
「Aちゃ〜ん。かわいいんだけど、そろそろ行かないとあいつ入ってくるよ〜」
「うん………もうちょっと…」
「もぉ〜。俺の気持ちも考えてよ」
「えっ、ごめん！嫌だった？」
「そうじゃない。帰んないで」
「………」
「…ずっとここにいて」
胸がぎゅーっとなる声でそんなことを言われたら、ずっとここにいたくなる。もっと離れたくなくなる。１度は力を抜いた腕に、もう一度、さっきより強めに力を入れた。
「好き」
ぽろりと漏れた気持ちは、しっかり拾ってくれたかな。
「…あは、それが聞けたから満足」
「ほんと？」
「うん。あるものまんぞくしなきゃだろ？」
「あ、まねした」
「人のまね得意なんだ〜俺。知らなかった？」
「…知ってた」
「へへ。…よし、行こう」
「…うん」
体を離して靴を履き始めると、タイミング良くセフンがドアを開けた。帰る準備をしている私たちを見て、一歩後ろに下がった。
「それではお世話になりました。…ではお嬢様」
「…今日は本当にありがとう。楽しかった」
「こちらこそ、ありがとね」
「それじゃ…また」
そう言ってるのにやっぱりまだ離れがたくて動かずにいたら、先を行っていたセフンがこちらを振り返って歩いてくる。
もうだめだ、限界だって思ったら急に腕を引っ張られ抱き寄せられた。
「ベッキョン、」
セフンが目の前にいるっていうのに。
口が離れたら息が漏れて、視線がかち合った。
「俺も好き」
しっかり目を見て言ってくれた言葉は直接心臓に突き刺さった。嬉しい。好き。ドキドキする。もっと一緒にいたい。
だけど、感じた気持ちはそれだけじゃなかった。
「……」
なんでセフンがいるところで言うの？
なんで見えるところでするの？
って、何故かほんの少しの苛立ちも一緒に感じた。
「また大学でね」
離れた体は力が抜けててしっかり立っている自信がない。だけど帰らなくちゃって足を進める先には突っ立ったままのセフンがいた。その鋭い目は、ベッキョンじゃなくて私を見てた。
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こむ(プロフ) - ぺとみさん» なんだって…？！書いている身としてすごく嬉しいお言葉をありがとうございます。いいんですか？私の好きにしちゃっても！なんでもいただいてくれるのなら、心置きなくやらせていただきます！笑 不味かったときは何も言わず笑っていてください(* ^ー゜)笑 (2018年7月30日 0時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ぺとみさん» すみません嬉しさのあまり本音が；ω；でも催促してるわけでも急かしてるわけでもすみませんなんて言わせるつもりもないんです〜；ω；ぺとみさまの気が向いた時にいただけるのが一番嬉しいです。私の言葉はあまり気にしないでくださいね；ω；ありがとうございます！ (2018年7月30日 0時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» ジュンミさま〜！こんな嬉しいことを伝えてくださって、本当にありがとうございます(*ToT)心の底から嬉しいです。なので、遠慮はお捨てになって！くだ！さい！控えないでください！(笑)いつでも待ってます^^占領できてます！？よかったねセフン！ベクの追従を許すな〜！ (2018年7月29日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 親指動かすのにドキドキします…！！この3人を好きに料理しちゃってください！（笑）どんな料理でも美味しくいただく気満々です(^-^)v爆笑 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 39faf143c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 待ってた〜！！なんて嬉しいお言葉…(;o;)いつもしよう！とは思うんですけどなんかすごく考えちゃって投稿のボタン押せずに今日に至ります…すみません…(;o;)でもいつもさくさく進むんだけど、単語の一つ一つが面白いくらい主人公の感情に繋がってて (2018年7月29日 22時) (レス) id: 39faf143c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年7月9日 19時
