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「ありがとうございました〜
気をつけてお帰りください!」
なんとか頑張って就くことができた
有名な美容室には
それなりに有名な人がよく来店する。
最近テレビによく出る方とか
女子高生に人気の新人俳優さんとか
あとは、YouTuberの方だったり
許可を得て、カメラを回しながら
切ってもらうお客さんもいたりする。
私は、まだまだ新人で
そんな有名な方々には指名してもらえないけど
なんていうか、やっぱりオーラがあるし
個性的な髪型にされたり
しっかりしたこだわりがあったり。
遠くから見ていて、いつも
" 私もいつか指名されてみたいなぁ "
なんて、ぼんやり思っていたりした。
_______そんなある日の事だった。
「あ〜…ごめんなさい。
いま僕、別のお客様から指名入っちゃってまして〜…」
「ああ、いいっすよ。
予約してなかった俺が悪いんで」
「いいっすかねぇ………」
「もう全然。
テキトーに染めてもらえればいいだけなんで」
「………でも、今手ぇ空いてんの新人しかいないっすよ?」
「あー、新人さん入ったんすね」
「そうそう。あの子なんすけど…」
遠くにいる店長と赤髪のお客さんが
私の方を振り返るのが見えて
「全然新人さんでも、どなたでもいいっすよ」
みたいな感じのやり取りを
しているような気がしていたら
「ありがとうございます〜。
じゃあ、あちらの席で少々お待ちくださいね」
って、店長の声だけが聞こえてきて
私の方に歩いてくる笑顔の店長。
これって、まさか…。
_______なんだか手汗が止まらなかった。
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クラスメイトA役(プロフ) - 香夏さん» 気に入って頂けて光栄です!まだまだ未熟ですがこれからも読んで下さるとありがたいです! (2019年7月3日 1時) (レス) id: 07cbe551ca (このIDを非表示/違反報告)
香夏(プロフ) - 読ませて頂いてます!エイジくんが生きてる感じがして気に入りました!更新頑張ってください! (2019年6月28日 19時) (レス) id: 055bcd4fcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラスメイトA役 | 作成日時:2019年6月26日 22時