エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常 ４

# 被疑者系彼氏 ページ2

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_______もうすぐ夜の12時を回る。







こんな時間にもなるのに

まだえいちゃんが帰って来ない、なんて







正直言って、

異常事態以外の何でもないのだった。







「………………」







だって、いつもなら遅くても10時には

帰ってきてくれるのに。






それ以降になる時は

必ず連絡をくれるのに。








「…………おかしいなぁ」







" 遅くなる " って

連絡のひとつもないまま

ただただ時だけが流れていき、







なんだか嫌な予感がした。







「……」







さっきから何度も

確かめる携帯の通知。






開かない玄関のドア。







送ったメールすらも

既読がつかないって、もしかして……







「…………浮気？」






なんて、つい口に出しては







いや、まさか。

えいちゃんがそんな事するはずない。







って、思い返して首を振る。







「…………」








____でも、やっぱり







考えたくもない事を

次々と考えてしまうのが私の悪い癖だと

分かっていても







いざ考え出してしまうと

そうとしか思えなくなって来たりしちゃって







このまま朝まで帰ってこなかったら

どうしよう、とか。






確かに最近素っ気ないかもなぁ、とか。







とにかく" 浮気 " という言葉が

頭から離れなくなってしまっていた。







えいちゃんの事を疑うなんて最低だとは

分かっているのにな。







「そんなのやだ………」







って、どうしようもなく辛くて

仕方がなくて。







静かな部屋の中でひとり、

しばらくの間ひたすら

真上を指す時計をじっと見つめる。

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