エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常 ３

# 翌日熱だす系彼氏 ページ3

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仕事から帰ってきたら、

びっくりするくらいの熱があった。







それで、えいちゃんに

何から何までしてもらって








今に至るんだけど、








「はい、もう寝て」


「………」







熱くて、寒くて、しんどくて







その色んなツラさから

無性に誰かに甘えたくなった私は







「えいちゃん、」







ついつい服を引っ張って

立ち上がろうとするえいちゃんを引き止めた。








「ねぇ、ここいて…」

「どっか行っちゃ嫌…」







自分でも何を言ってるんだか

よく分からないくらいのワガママっぷりだ。








さすがにウザがられるかと思いきや、







「まぁ、いいけど」








って、割とすんなり許してくれて

そのまま傍に居てくれるえいちゃん。








「素直じゃん。いい子。」








って、しばらく撫でてくれるから

私は子犬気分でえいちゃんを見つめた。








すると、








「熱のが可愛い」








って、ボソッと言ってくるから







「熱の時も、でしょ…」







私は、小声ながら

生意気にそう言い返した。







「口だけは元気なの？」







って、聞いてくるえいちゃんは

面白がるように笑ってて







私が、テキトーに頷けば








「じゃあ、口ならうつんないね」








って、近づいて







「っ…………」








キスしてくるから、驚きが隠せない。







「…ちょっと、なにしてんの」








思わず、まばたきが早くなる私に







「なに、悪い？」







って、何食わぬ顔で言うえいちゃんには

本当に負ける。







「とにかく、もうしちゃ駄目」







って、言えば







「それフリ？もっとやれってこと？」







って、何度もしてくるえいちゃんに

いちいち反抗するのにも体力が足りなくて







「ちが、」








なんかもういいや、って全部受け止めちゃう

無力な私だったのでした。

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