エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常 ３

# オオカミ系彼氏 ページ10

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りっくんが私に

ちょっと遅めの誕生日プレゼントって

大きな紙袋をくれたんだけど、








「家で開けてくれる？」








って、その場では何故か開けさせてくれず、

結局何が入っているのか分からないまま

えいちゃんと帰宅した。








「なんなんだろうね、これ」







リビングで開けようとするも

ここまで焦らされるとなんかちょっと怖くて








「えいちゃん開けて、」









って、お願いして

代わりにえいちゃんが開けてくれたものの、








「……は？」








って、中を見て呟くえいちゃん。









「あいつ何考えてんの、マジで引く」







って、りっくんのことを散々言うから

やっぱり相当変なモノが入ってるんだろう。







とか、不気味に思いながら







「……え、なに？」







私も気になって、恐る恐る見てみると






「………？」







なんか思ってたのと違った。







中には、ふわふわのパジャマが二着入ってて、







ピンクのはうさ耳、白いのは犬耳っていう

かわいいフード付き。







「なにこれ……」







サイズからして完全に、

えいちゃんと私が

ペアルックで着るって感じだった。








「絶対からかってんじゃん」








って、えいちゃんがりっくんに呆れてる中、

私はというと









「…………めっちゃいい！」







やってみたかった！、って

一人ではしゃぎまくり。








「うそ、Aこういうのする人だっけ？」







そんな私とは正反対に

ペアルック反対派なえいちゃんに







「いいじゃんたまには！着よーよ！」








なんてノリノリで言えば








「恥ずかしいから無理」







って、全く乗り気じゃないえいちゃん。








「ねぇお願い。1回着てみて？」







それでも、1回ぐらい着て欲しくて

粘り強く頼んでみることにした。







だって、えいちゃんに犬耳って

絶対かわいいから見たいし、









それに、ペアルックとか

こういう機会じゃないと絶対してくれないもん。








「ね？りっくんに写真送るために1回だけ！」








だから、両手を合わせて

頼み込んだりしてみたけど









それでも、








「え、送んの？

公開処刑じゃん。俺絶対いや……」








って、なかなか譲らないから








「じゃあ着てくれたら、」


「………」


「えいちゃんの言うことなんでも聞く」







って、ついつい言ってしまった。

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