エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常 ３

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「……えいちゃん……こっち来て……(泣)」








って、声のする方に呟けば








真っ暗な中、

スマホの光をこっちに向けてきて








「なんでそんな泣いてんの 笑」







って、私の泣き顔を見て

笑ってくるえいちゃん。








「…………笑わないでよ、深刻だったの。」


「雷と停電？」


「うん、」








頷いた私の隣に来て

よしよし、って頭ポンポンしてくれたから

さっき笑ったのは許すけど








「泣くなよ幼稚園児」







って、慰め方がムカつくから

やっぱりなんか許せなくて、

私は頬を膨らませた。








___でも、

えいちゃんが来てくれて本当に助かった。








「……遅くなるんじゃなかったの？」








涙を拭きながらそう聞くと、








「どっかの誰かが雷嫌いだから」








って、私の肩を引き寄せながら言う。








「………//」








ああ、勿体ない。

今この瞬間のえいちゃんの顔が見たいのに。








「優しいね、えいちゃん」







真っ暗だから何も見えなくて、








「ねえ、それ次言ったら罰金ね。」







たまらなく、もどかしい。







ｺﾞﾛｺﾞﾛﾄﾞｰｰｰﾝｯ ！


「…………っ！」







____でも、その代わり








「ビビり。」







って、言いつつも、

私が怖がるのをなだめてくれるから








肩に感じるその温もりは

いつもよりも倍ぐらい感じられた。

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