エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常 ２

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だんだん、おねだりする気も失せてきた私は








「もういいや」







って、さっきまで見てたファッション誌を

もう一度開いた。







そしたら、たまたま

またあのページを開いちゃって

ひとりで勝手に虚しくなるという情けない状況だ。








さ、気分変えて次のページでも見よ。








と、めくろうと思っていた。

その時だった。








「………………あ、ちょ、」









えいちゃんに雑誌を取られるという

事件発生。








「ちょっと、返して！」


「………へぇ〜」
 






って、ニヤニヤ笑うえいちゃんは








「これで彼氏もキュンとすること間違いなし

…だって 笑」








意地悪そうに記事を音読してきて、








「Aこんなん見てたの？」







って、追い打ちをかけるように

そんなことを言う。







「ねぇ、返して！」








と、反抗して

わーきゃー騒いでいると








「うるさいんだけど」








って、口を塞ぐようにキスしてくる

生意気なえいちゃん。







「俺のしたい時にするから」








と、頭をポンポンってして

雑誌を返してくる、そのカッコよさに







じゃあ、今のもしたかったからしたんですか。







なんて聞けるわけもなく、

ただ立ち尽くすばかりの私だったのでした。








えいちゃんのポテンシャルが底知れない。

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