エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常

# 無理しがち系彼氏 ﾘｸ ページ20

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パソコンでカタカタやってるえいちゃんが







「ああ…」








って、急に真正面を向いてぼーっとする。








あ、このパターンは…。








心配になって、しばらく遠くから見ていたら、









「Aこっち来て」








って、やっぱり呼ばれた。








「ん、今行くー」








この展開はズバリ、

類まれなる、えいちゃん甘えモードだ。








床に座っているえいちゃんの隣に

私も同じように座ってみせると、








えいちゃんはすぐに、

何かのスイッチが切れたような様子で









「疲れた…」







と、私の肩に頭をうずめてくる。








おまけに、








「今日俺もうだめ」





  


って、深い溜息と一緒に弱音を吐く。







 
えいちゃんはたまにこうなる時があるんです。









「よしよし」









こうなったらとりあえず、

なだめるように

えいちゃんの頭を撫でてあげて







そして、








「あんま無理しないの」








って言ってあげる。








時々こういう事を言わないと

すぐ無理をする人だからね。








えいちゃんは、

一見おちゃらけてそうだけど








じつは真面目で、努力家で、頑張り屋さんで、

色々いっぱい背負っちゃうのだ。








「………」








だから、私にぐらい

甘えさせてあげないといけない。








なんて、強く思ったものの、








「ねぇ、A」


「何？」


「………可愛いことして」








いくらなんでもこれは困るじゃありませんか。








「えー、それ以外なら頼み聞くけど…」


「やだ。可愛いことして」


「そんな事言われても…」







あまりに無理難題すぎる。








「ん〜……」








でも、えいちゃんの頼みだし。

元気になって欲しいし。







そう悩んだ結果、








「はい、一発ギャグします」







まったく面白くない一発ギャグをして

悲惨な空気にするのでした。








「…………お前それほんとやばいよ？笑」








と、えいちゃんの笑顔。







その笑顔が見たくてやった一発ギャグなんだから、

これは成功だ。








と思いたい今日この頃でした。








「みっくんのよりつまんない 笑」








笑いすぎなのもむかつくけどね？

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