エ イ ジ 系 彼 氏 の 日 常

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「じゃーん！プレゼント！」






出した瞬間にえいちゃんは

片手で口を隠して






「うそ、……なんのやつ？」






って、プレゼントと私を交互に見た。







「誕生日のやつ。当日だと毎年バレるから１週間前に渡そって思って」






早いけどおめでと、って手渡すと

すぐパソコンを閉じて






「中見ていい？」






って、上目遣い。(私より可愛い)







私はコクリと頷いて

彼が楽しそうに開けるのをずっと見ていた。







「え、アレのアレじゃん」


「そう、えいちゃんの好きなブランドの」 







子供みたいな笑顔で喜ぶえいちゃんが可愛すぎて

ちょいちょいスマホで写真を撮る。






「超うれしいわ」


「ほんと？」


「うん」






そう言ってくれて、私も心から嬉しかった。







まさか、あのえいちゃんへのサプライズが成功するなんて。

こんなの初めて。







来て、ってえいちゃんが手を広げるから

行くとギュッて抱きしめられる。







「ありがとね」






その声が最高級に優しかった。






抱きしめられてるから、顔は見えないけど

きっと私のサプライズに感動してるはず。






そう思ってたら、







「あんね、これは言わないと俺があれだから言うけど」







今度は笑った声でそう言った。







えいちゃんのおっきな手が私の頭に乗っかって

髪を撫でながら言う。







「ごめん、ちょっと前に気づいてた 笑」


「え。」







この言葉に、

やっぱりえいちゃんへのサプライズは難関すぎると

思い知らされたのであった。







「じゃあなんで言わなかったのさー恥ずかしいー」






サプライズは今日も失敗に終わる。







「いやなんか可愛かったから」


「もう……えいちゃんのバカ…」








けど、これはこれで好きだなって思ったりもした。

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