【銀魂】空から女の子が降ってきました。21

第八百五十訓 ページ44

お生憎様だが奈落の背中には崖。汚ねえ尻蹴っ飛ばして遥か遠くに位置する"下"に落としてやってもいい。


お前らの背中に回り込んだ私にはそれが出来るのだから。


そうして奈落達を片付けようとした時＿＿＿＿＿＿








＿＿＿＿メコッ、









『……え』






地面から、ドリルの先っちょ？みたいなのが飛び出てきて。そちらに視線を取られたその刹那。









＿＿＿＿＿＿ドガァァァァン！！！！









『！！エリザベスぅ！？！？』






そこから、エリザベスが勢いよく岩壁を粉々にしながら出てきた。ドリルは彼の口の中から出てきた様だ。

いやつかホントに君の口からはなんでも出てくるね。ブラックホールか何かなの？それとも四次元ポケットだったりするのかな。





(恐らく奈落の意識が銀時君達に向いている間に岩壁に穴を作ってそこから上に……いやまあ、なんでもいいか)





助っ人に来てくれたって訳だ。感謝してご厚意に甘えよう。






『！斉藤君もっ！！』






ひとりでに微笑んでいれば、エリザベスの後ろからは斉藤君も出てきて。いつの間にそんなに仲良くなったのさ君達。






『助っ人に来てくれたのかい？頼もしいねえ』






話しかければ、目をふっと細められてなでなでと頭を撫でられる。なんか斉藤君私の頭撫でるの好きね。






"奇襲の先導を切ってくれるとは頼もしいです"



『！いいや……エリザベス達が来てくれなかったら中々にピンチだったさ。ありがとうね』






エリザベスが空けてくれた大穴からは沢山の志士や隊士が登ってきて、奈落達に戦いを仕掛ける。

先程まで四面楚歌だった状況は、ワァァァァァ！！と一気に戦場へと変貌した。まあ要するに助かった訳だ。崖からも銀時くん達が登ってきている。






(今の流れは＿＿＿＿確実にこちら側)











.













土方「＿＿＿＿＿踏みにじれェェェ！！！！！！」










副長の雄叫びも、野郎共の暑苦しい剣さばきも全部今は頼もしく思える。何だか変だけど、少しばかりこの状況にワクワクした。










＿＿＿＿＿＿ドッ、！！！










銀時「おい、口元にやけてんぞ。戦場の真っ只中だってんのに呑気だなお前よォ……」



『！銀時君！！』



銀時「いや"銀時君！"じゃないから。ちょっと弾んだ声で名前呼ぶの辞めなさい興奮するから」






すると、私の後ろにいた奈落を銀時君が倒してくれた。彼との共闘って何だか久しぶりかもね。











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