66.ハンカチ ページ17
雅「翔ちゃん、『今は俺と知り合いだってことはAには言わないで。俺が彼女のそばにいるから安心して。』って言ってたんだよ！だから保健室で会うまで知らなかったでしょ！」
「うん。全然気づかなかった。」
雅「でしょ〜！あ！翔ちゃんで思い出した！Aに渡したいものがあるんだ！」
「え？」
渡したいもの？
待ってて！と言って自分の席から何かを持ってくる。
雅「はい！」
ポスッと私の手の上に袋がのせられる。
なんだろ・・・。
雅「開けてみて？」
「うん。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンカチ？」
雅「そ！」
袋の中から出てきたのは、白を基調としたハンカチ。
小さく桜の花びらの刺繍がされてる。
「かわいい・・・。」
小さな桜の花びらが舞っているような刺繍は、あの桜の木を連想させる。
今、満開を終え、どんどん散っている桜の花びらの風景と同じだ。
雅「よかった！気に入ってくれた！」
「ありがと・・・。でもなんで？」
雅「ん〜。なんていうかさ、こうしてまたAと話してることがうれしいというか・・・・なんだろ、仲直りのしるし？友情の証？う〜ん・・・。」
なんだろ・・・と頭を悩ませている雅紀。
自然と笑みがこぼれる。
そうだ。
この人は人が喜ぶことをするのが好きだった。
困ってる人や悲しんでいる人を見ると、自分のことなんてお構いなしに太陽のような笑顔でみんなに元気を分け与えてくれるんだ。
「ありがとう。雅紀。」
雅「うん！」
孤児院にいたときも、何度この笑顔に救われただろう。
和也も雅紀も、ずっと私のことを守っていてくれたんだ。
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青リンゴ - もうめっちゃ感動しました！翔くんが助けてくれてお別れして再会して… 終始涙が止まりませんでした (2015年4月27日 18時) (
レス) id: 027d2f1583 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅめろ(プロフ) - 凄い…!!とても感動するお話でした。私的に、その後のお話も番外編って感じでちょこっと読んでみたいなって思いました。 (2015年4月27日 17時) (レス) id: ecb7133b6c (このIDを非表示/違反報告)
櫻井さくら - こんにちは。「桜の木」を中心にストーリーが展開していくのがとてもステキでした！感動して涙出てきました（＞A＜）本当にありがとうございました。 (2015年2月1日 12時) (レス) id: 5abeb34d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき?ARS(プロフ) - こんにちわ。読んでて、単刀直入に、感動しました。それに、小説の書き方もうまくて、参考になります。伏線のはり方とかめちゃうまいので、参考にさせてもらいます。 (2015年1月26日 17時) (レス) id: aa0d5ca251 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 読んでて、ドキドキするし、とっても純粋で綺麗で。心が癒されたしめっちゃ感動しました！ありがとうございました！ (2015年1月25日 4時) (レス) id: ee48ebbedd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大空と星空 | 作成日時：2015年1月23日 1時
