75.あの日の出来事(1) ページ25
私はあの日、仕事中に眠気が襲ってきて少しの仮眠をとろうと自室のベッドに横になった。
目を覚ますと、私の部屋ではなく見知らぬ車の中。
手はがっちりと縛られていて、口にもガムテープがはられていた。
男「おや、目を覚ましちゃいましたか。」
私を囲むようにして座っている男が数人。
黒いスーツに身を包んでいる、がたいのいい人ばかり・・・。
男「逃げるなんてできない。おとなしくしてれば危害は加えませんよ。」
「！！」
背中に当てられる硬いもの。
男「へへ。」
楽しそうに私の目の前に拳銃を見せる男・・・。
「・・・っ・・・」
ここで暴れたって何もならない、とりあえず男たちの言うことに従おうと暴れることをやめた。
しばらくして、私たちを乗せた車は薄暗い倉庫に入った。
乱暴に下ろされると、口にはっていたガムテープをはがされる。
男「・・・・・・よし、上手くいったな。」
男「ええ。」
「・・・・・誰の指示？」
男たちをにらむ。
？「・・・・・私たちだよ。」
「・・・！！」
倉庫の外から入ってきた人影。
「・・・・博史おじさま・・・・正子おばさま・・・・。」
叔父と叔母の姿をしっかりと私のとらえる。
うそでしょ・・・？
「どうして・・・・おじ様たちが・・・・。」
博「どうして？そりゃあそうだろ。親父の財閥を継ぐのがお前のような小娘だなんて、そんなばかげた話があるともうか？」
正「全くですわ。あの財閥の莫大な遺産・・・・それをいただくのは博史さんだと思っていましたのに・・・。」
博「本来は、兄さんが死んだ後の後継者は私のはずなのだ。」
「・・・・・・お金のため・・・？」
確かに、お父様が亡くなった後、城ケ崎財閥を継ぐのはお父様の弟である博史おじさま。
私もそうだと思っていた。
しかし、おじいさまが次期当主に選んだのはおじさまではなく私だった。
「そういえば・・・私が当主になると発表したあの日から、おじいさまと言い争いをしていたみたいね。」
博「知っていたのか。」
「ええ。それで一度、おじいさまに当主の座をおじさまに譲ると言いに行ったことがあります。でも、おじいさまが首を縦に振ることはありませんでした。」
それから時が長れ、私は財閥を継いだ。
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なつみ(プロフ) - 私、この話をはじめて読んだときから今まで、ずっと忘れられなかったんです！すごくこの話が大好きです！私の作品も大空と星空さんとは比べ物にならないくらい下手ですが、読んでみてください！ (2015年1月23日 20時) (
レス) id: 066e4289d9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻葉love(プロフ) - はつこめです！感動しました(Ｔ＿Ｔ) できれば続編が見たいです！ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 9c72a8bee6 (このIDを非表示/違反報告)
翔花 - 舞賀家の話しを読みたいですっ！よろしくお願いします！ (2014年12月30日 9時) (レス) id: ad1d79a261 (このIDを非表示/違反報告)
小桜セイラ(プロフ) - �△痢悗�れいな桜の木の下で』が気になります☆彡『きれいな桜の木の下で』に一票お願いします！ (2014年12月25日 20時) (レス) id: eeb5fad36d (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 舞賀家物語が読んでみたいと思いました!! (2014年12月24日 18時) (レス) id: 586a521adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大空と星空 | 作成日時：2014年8月22日 16時
