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それから時間が経ち、あっちゃんと一緒にいる時



「ごめん、お手洗い行ってくるね?」

あむぎり「うん、分かった」



お手洗いに行って、トイレの外に出ると1人の女の子が立っていた



前を通り過ぎようとすると『なんで…』と聞こえた



「ぇ…」

『なんであんたは今、平気な顔で生きてんの?』

「…」

『私は、まだこんなに苦しんでんのに』

「…なにを…」



もしかして…

この子…



「もしかして、あなたが私の名前で?」

『そうよ』

「なんで…」



この子と関わりはなかったはず…



『私はずっと、いじめられてた』

「…」

『早く解放されたくて…だからあんたの名前で勝手にラブレター出した』

「…」

『そしたら案の定ターゲットが移って、私のことなんか誰も興味なくなった、いじめもなくなった』

「…」

『あんたは学校来なくなって、なのに…何で今平気な顔で…』

「…」

『やまとくんたちと一緒にいるの?』



彼女が私の両肩を掴んだ



『なんで私だけがまだ傷ついてて、あんたは笑ってんの?』



強い力で掴まれて前後に揺さぶられる



「ちょ…っ…」



パシッと彼女の手を誰かが掴んだ



「あつきくん…」

あむぎり「Aちゃんが、強くなったから」

『…』

あむぎり「俺たちが、Aちゃんの良さに気づいたから」

「…」



周りを見渡すと、みんなが来ていた



ゆうた「人を憎んだって、笑顔にはなれないよ」

『…』

ひゅうが「彼女は俺らを許してくれた、ただそれだけ」

『…』

やまと「いじめてたやつを許せなんて言わない」

『…』

やまと「謝ってこないなら、許さなくていい」

『…』

ゆうま「君は強いんだと思うよ」

『…』

ゆうま「いじめられても、逃げなかった」

『…』

ゆうま「藤吉さんは逃げたけど」

「うるさいな…」



そう言うと悠馬くんがふっと笑った



ゆうま「人生も、投げ出さなかった」

『…』

ゆうま「生きてるだけで、強いんだよ」

『…』



彼女は力が抜けたのかその場に座り込んだ



やまと「なんか、ゆうまに信頼を置く理由分かった」



大飛くんが私の隣に来て小声で言った



「ん?」

やまと「あいつの言葉ってやっぱ響くんだな」

「リーダーなのに今頃気づいたの?」



そう言うと『うるせーよ』と笑った

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明希(プロフ) - そらくん。さん» 自己満足の小説にそんなこと言っていただけるなんて……ありがとうございます! (2023年4月6日 22時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
そらくん。 - えっと、主さんの作品全部大好きです!泣けちゃいます(涙)これからも頑張ってください! (2023年4月6日 16時) (レス) id: 3e0971e2b6 (このIDを非表示/違反報告)
明希(プロフ) - 。さん» ありがとうございます!自分で書いてて、この話のゆうまくんは私も大好きです (2022年9月4日 23時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
- やばいめっちゃ泣いた…あっちゃんすきぃ、、、ゆまがイケメンすぎてつらい、、、、 (2022年9月4日 22時) (レス) @page37 id: 5310fc155c (このIDを非表示/違反報告)
明希(プロフ) - yuunaaaaa1204さん» 自分で書いてて『ゆうまくん良い人だなぁ…』って思ってましたww (2022年6月8日 19時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明希 | 作成日時:2021年11月30日 17時

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