.（ナベside） ページ32
田辺「お疲れ様…です…」
「…」
打ち合わせのため事務所に行くと瀬戸さんが眠っていた
開きっぱなしのパソコン
耳にはイヤホン
編集途中で寝落ちしたんだろう
田辺「瀬戸さ…」
「…しゅ…く…」
田辺「…」
『しゅんくん』と口にした彼女の目から涙が溢れた
『まずは、理解することからね？』
田辺「…」
「ん…」
目を開いた彼女は俺を見るとハッとして頬を触った
「あの…ぇ、っと…すみません、寝ちゃって…」
田辺「瀬戸さん」
「……はい」
田辺「話をしましょう」
「…」
イヤホンを外し、パソコンを閉じた瀬戸さんと向かい合って座る
田辺「有名になりたい理由を聞いてもいいですか？」
「…」
田辺「『しゅんくん』が関係してるんですか？」
「…」
田辺「……これから、一緒に仕事をしていくにあたって必要だと思うんですが」
「……俊くんは、高校の時の同級生です」
田辺「…」
「高校1年の頃から付き合ってました」
田辺「…」
「高校2年生の夏、交通事故で亡くなりました」
田辺「…」
「有名になりたいっていうのは、どこにいても、こう…すぐ分かるというか」
田辺「…」
「……天国からでも『あぁ、ここに居るんだな』『ここで頑張ってんだな』って見つけられるくらい、有名になりたいって…」
田辺「…」
「そういう…こと、です…」
田辺「……すみませんでした」
「え？」
俺は、何も知らずに…
自分とは全然違うのに…
田辺「何も知らずに、キツいことを言いました」
「いえ…」
田辺「俺も、有名になりたいってYouTubeをやってました」
「…」
田辺「それは、ただ自分のためにやっていたことです」
「…」
田辺「瀬戸さんみたいに、誰かのためにやってたわけじゃない」
「私だって、自分のためです」
田辺「…」
「ただ、俊くんに見つけてほしいって、自己満足なんです」
田辺「…」
けど、『しゅんくん』はきっと…
田辺「嬉しいと、思います」
「…」
田辺「ずっと、瀬戸さんに想われて」
「…」
田辺「ずっと、忘れずに、想っててくれて」
「…」
静かに涙を流した瀬戸さんは『ありがとうございます』と小さく呟いた
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明希(プロフ) - マユさん» 参考にしました…（というか、その動画を書き起こしました） (2022年10月3日 19時) (
レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - きりたんぽと初コラボの時と同じところある気がする (2022年10月3日 19時) (レス) @page7 id: 6ea76204d0 (このIDを非表示/違反報告)
コムレモン(プロフ) - コメント欄リアルだなぁアンチみたいの居るし (2022年7月29日 15時) (レス) @page29 id: 15505a23e5 (このIDを非表示/違反報告)
明希(プロフ) - しゅ!!!!!さん» ありがとうございます！ (2022年7月16日 21時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
コムレモン(プロフ) - 好きだぁひゅうがから告白とか最高じゃん😭続きよろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月16日 17時) (レス) @page9 id: 15505a23e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明希
| 作成日時：2022年7月9日 21時
