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あれから私はひゅーちゃんの店に行かなくなった
ひゅーちゃんからの連絡も、未読無視を貫いた
これでいいんだ
ひゅーちゃんが元々いた世界に戻っただけ
私が、勝手にこっちの世界に連れ込んでしまっただけ…
ある日、飲みにBARに行こうとあの街に向かった時、
奥まで行ってないのに、ひゅーちゃんの姿が見えて、
思わず足を止めた
ひゅーちゃんの目の前にはゆうたさんがいて、
ゆうたさんがひゅーちゃんの頬を触ってる
付き合ったんだ…
踵を返して歩き出した瞬間『A』と声をかけられた
「……やまと」
やまと「やっと会えた」
「…」
やまとの隣を通り過ぎようとすると腕を掴まれた
やまと「俺、ずっと謝りたくて」
「え？」
やまと「ひどいこと、言ったから」
「…」
やまと「あの後、ずっと考えてて」
「…」
やまと「誰を好きになろうと、その人の勝手だよなって、」
「…」
やまと「異性を好きになるのが言わずもがな当然だって思ってたけど」
「…」
やまと「好きになった人が、たまたま同性だったってだけで」
「…」
やまと「Aにも、あの人にも、ひどいこと言ったなって思って」
「…」
やまと「ごめん」
「…」
もう…どうでもいいや…
やまと「……A」
ひゅーちゃんにとっては、
同性を好きになるのが当然なんだよ…
「私、もう分かんない…」
やまと「…」
「ひゅーちゃんのためには、別れなきゃいけないって分かってる…」
やまと「…」
「でも…」
好きなの…
別れたくないよ…
やまと「そんなに苦しむくらい、あの人のこと好きなんだな」
「……うん、大好き…」
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作者名：明希
| 作成日時：2022年3月20日 18時
