幸せにしてよ (ページ5)

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それから1ヶ月も経たないくらいに再びコムドットとコラボすることになった

私はコムドット嫌いだけど、テオにぃとじんにぃは気に入ってるらしい

まぁ、私はもともと男が嫌いだし、

やまととか言うやつは、自意識過剰すぎて嫌い

ひゅうがとゆうまとか言うやつは、髭生えててTHE・男っていう感じだから嫌い

ゆうたとか言うやつは、あんまり分かんないけど、

あむぎりとか言うやつは、何となく雰囲気じんにぃに似てるし、良いやつそうだから、そこまで嫌いじゃない

テオにぃとじんにぃがコムドットのこと気に入ってるなら、私があんまり関わらなければ良いだけだし

そう思っていたけど、

双方の動画を撮り終えて思ったこと

ちゃんと真剣にYouTubeやってるんだな、ということ

まだ若いから遊び半分でやってるんだと勝手に思ってた

キッチンに行って何か飲もうと冷蔵庫を開けた瞬間『Aちゃん』と声をかけられた

「…なに？」

私の後ろには自意識過剰男がいた

くそ背デカいな、こいつ

圧迫感がえげつない

やまと「盗撮のこと、本当にごめん」

「…」

やまと「あの時、気が立ってて、スマホがこっち向いてたから、撮られたって勘違いした」

「…」

やまと「本当ごめん」

「…」

やまと「スカイピースによく見られたいから謝ってるとか、そう言うんじゃなくて、」

「もういいよ」

やまと「…」

「YouTube本気でやってるんだろうし、そこまで謝られたら、逆に気まずい」

やまと「ありがとう」

『んじゃ、改めて』と右手を差し出された

「…なに？」

やまと「やまとです、よろしく」

「…よろしく」

そう言って握手はせずに戻ろうとするとドンっと冷蔵庫に手をつかれ道を塞がれた

「…」

耳元で聞こえた音に体が震えた

どうしようと思ってると『A？』とじんにぃの声が聞こえた

イニ「A、おいで？」

「…」

じんにぃの元に走っていくと耳にヘッドホンをはめられた

イニ「大丈夫、下に戻ってな？」

「うん」

階段を降りて編集スペースに戻った