13（ひゅうがside） ページ48
ひゅうが「そして、ウサギは…」
しばらく話しているとポスッと俺の肩にAの頭が乗っかった
顔を覗き込むと目を閉じて寝息を立てている
ひゅうが「寝れたか、良かった」
Aをベッドに寝かせる
もともとAが寝るはずだった場所で寝ようと立ち上がろうとすると手がクイっと引っ張られた
ひゅうが「…？」
Aの手がガッチリ俺の手を掴んでる
ひゅうが「マジか…」
その場に座ってAの頭を撫でる
ひゅうが「本当、この状況で手出さないのお前だけだからな」
そのままガッツリは寝れず、うたた寝の状態で朝を迎えた
欠伸しながらAの方を見ると未だ夢の中
手の力は抜けていて、簡単に外せた
リビングに行くと母ちゃんはもう起きていた
ひゅうが「おはよう」
母「おはよう、あんた」
ひゅうが「ん？」
母「手出してないわよね？」
ひゅうが「出してないよ」
母「なら、よし」
本当、母ちゃんもAのこと溺愛してるんだよなぁ…
家のインターホンが鳴って出ると『あ、俺』とやまとが立っていた
すぐに家に招き入れた
やまと「Aは？」
ひゅうが「俺の部屋」
やまと「…」
ひゅうが「手は出してないよ」
両手を上げて言った
やまと「まぁ…俺は何も言えないけど」
ひゅうが「やまと」
やまと「なに？」
ひゅうが「ごめん、何も知らずに強い言い方した」
やまと「謝んなよ」
ひゅうが「…」
やまと「俺だって、もっと方法はあったんだよ」
ひゅうが「…」
やまと「脅されたって、俺が守れば良かったんだよ」
ひゅうが「…お前は、いつでもAのこと守ってんだもんな」
やまと「それはお前じゃん」
ひゅうが「…」
やまと「Aが本当に助けて欲しい時に助けてるのは、いつでもひゅうがじゃん」
ひゅうが「…」
やまと「俺は、何も守れてない、高校の時だって、今回のことだって」
『はぁ』と息を吐いたやまとは『A借りるわ』と言って俺の部屋に入って行った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1479人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明希(プロフ) - 莉緒さん» 返事が遅くなってしまいごめんなさい🙇♂️そう言っていただいて嬉しいです！ (2021年11月21日 22時) (
レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 最近コムドットにハマり、何か面白そうな小説ないかなぁって探して、明希さんの小説開いてみたら生まれた年は違ったけど誕生日が同じだったので、読むのが一層楽しみです！ (2021年8月1日 0時) (レス) id: 614ab69e00 (このIDを非表示/違反報告)
明希(プロフ) - ほのさん» ありがとうございます！完全なる自己満足なんですけど、そう言って頂いて嬉しいです！ (2021年5月7日 22時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
ほの - 面白いです！！！！更新楽しみにしてます！頑張ってください!!! (2021年5月7日 21時) (レス) id: f236b70c3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明希
| 作成日時：2021年4月28日 23時
