溺愛される小ウサギ

11（ひゅうがside） ページ46

「お邪魔します…」



家に帰ると母ちゃんが出迎えてくれた



母「あらー、Aちゃーん」



ハイテンションでAに近づく



母「元気してた？」

「はい」

母「ご飯いっぱい作ったから、食べてね？」

「ありがとうございます」



ご飯を食べて、風呂も入って『おやすみ』と自分の部屋に戻った


ベットに寝転がると電話が鳴った



ひゅうが「もしもし？」



電話の相手はゆうた



ゆうた『A、近くにいる？』

ひゅうが「いや、いないけど」

ゆうた『やまとのことなんだけど』

ひゅうが「…なに？」



ゆうたから話されたのは今日のやまとのこと

高校時代の同級生とデートをしていて、Aのことで脅されて電話に出れなかったこと



ひゅうが「…」

ゆうた『そういうことらしいから』

ひゅうが「分かった、ありがとう」



電話を切ってため息をついた


思い出したのは俺が怒鳴った後のやまとの顔



そりゃ、言えないか…

別室とはいえ、Aがいたから…

Aが知ったら、きっと自分を責める…



明日、ちゃんと謝ろう…



コンコンと部屋のドアがノックされた


歩いて行きドアを開けるとAが立っていた



ひゅうが「どうした？」

「寝れなくて…」

ひゅうが「おいで」



Aの腕を掴んで部屋に引き入れた

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