溺愛される小ウサギ

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21時くらい、公園のベンチに座ってため息をつく

頭に浮かぶのは『もう死にたい』ということだけだった


もうこのまま死んでしまおうか…


その時頭に浮かんだのはみんなの顔…

私はこの人たちに何も言わずにこの世を去っても良いのだろうか…



「最後に…声だけ…」



そう思って電話をかけたのはひゅうちん

この時なんでひゅうちんにかけたのかは私にも分からない




ひゅうが『もしもし？』

「…」

ひゅうが『ん？もしもし？どうした？』




ひゅうちんの声を聞いた瞬間何故だか涙が溢れた




ひゅうが『A？』

「ひゅ…が…」




少しザワザワしてた音が無くなってひゅうがの声だけがまっすぐ届いてきた





ひゅうが『A？どうした？』

「きゅ…に…ごめん…」

ひゅうが『うん、大丈夫だよ』




涙は止まらなくて、息が苦しくなって、




「ひゅ…が…」

ひゅうが『うん、ひゅうがだよ』

「ごめっ…もう…っ…死にたいっ…」




言うつもりなんてなかったのに…

声だけ聞いて、普通に笑って話をしようと思っただけなのに…


電話の向こうでガタガタと言う音と話し声が聞こえた




ひゅうが『今どこ？』

「○○公園…」

ひゅうが『すぐ行くから』




そう言われてブツっと電話が切られた

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