命がけの復活 2 ページ7
Y side
それから新一は、冷静かつ論理的っていう言葉が似合いそうなほど黙々と推理をして行った。
でもそれに比例して少しずつ息が荒くなっているのが少し離れていてもわかる
「コナンくんは、推理に参加しなくていいの?」
「…うん、新一兄ちゃんいるから大丈夫」
年上に気が利けるコナンくんに感心しながら、犯人を言い当て平次くんと話してる新一を見た
彼は急に胸に手を当てて、過呼吸なほどに息を荒げている。そのまま並べてある椅子の間に倒れ込んでしまった新一に咄嗟に駆けつけて、様子を伺う
「新一?!平次く、…きゅ、救急車…!」
「ダメや!救急車はアカン」
「新一苦しそうだよ!」
「それでもダメや!」
目が虚になって、苦しそうに天を仰ぐ新一。こっちを見て横に顔を振るから彼自身も救急車を呼んで欲しくないんだろう…
次第に彼の息は落ち着いてきて、安心したのも束の間。
彼はそのまま意識を失ってしまった
「新一…!」
「工藤!…おい!保健室どこや!」
「1階の、東校舎にある」
「案内せい!」
平次くんは新一を抱き背負うとそのまま体育館を出て行き、案内されて保健室にたどり着いた
「オマエさんはここでちぃーとまっとき」
「え、な、なんで!」
「ええから!」
野次馬と一緒に保健室の外へと取り残されて、中に入って行ったのは新一と平次くん、そしてコナンくんだけだった。
外で待っていると、園子達がやってきて大丈夫かと聞かれた。中の様子はわからないからなんとも言えないって返すとタイミング良く平次くんが保健室から出てきた
「な、なんや!全員集合しよって、大袈裟やな」
「新一が苦しそうに倒れたんだから当たり前だよ」
「それよりも中入らせてーな!」
「アカンアカン!もうちょい待て。今から、この事件のこと漏らすなて、伝えてくるから坊主が出てくるまで入るなよ!」
そういうと平次くんはまた走っていき、私たちだけがまた保健室の外に待たされる。
「入っちゃいけない理由でもあるの?!」
「……」
「平次の言うことなんて聞かんでええよ!入ってまお!」
和葉ちゃんはそういうとガラッととびらを開けてズカズカと中に入って行った。私たちもその後をつけて、でも野次馬入れないようにして新一がいるであろうベッドを覗いた
「……」
「…あ、コナンくん」
駆け寄る前に立って阻むコナンくん、心なしか睨まれてるように思えた。
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※関西弁エセです
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作者名:えむ | 作成日時:2020年5月19日 17時