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こころおどる ページ24

Y side





「新一ちゃんと覚えてる?あしたの約束」


「おー、そのことなんだけどよ
「え?まさか無理って言わないよね?」


「…、言うわけないダロ」


「よかったあ!また休学になってから久しぶりに会うしすごく楽しみだったの」


「そうだよな、久しぶりだもんな」



新一の誕生日前日である今日


今度新しく入るバイトの人用に冊子を作ったり、修学旅行委員に指名されたりと少し忙しくて、数日ぶりに新一と電話をしている



「米花シティービルの映画館に10時でいい?」


「おう」


「必ず来てねー?待ってるから」


「へいへい」


「じゃあ私これからバイトだから切るね」



だるそうにちゃんと飯食えよーって電話を切られた



「だるいなら無理して電話しなくてもいいのに、」


事件の連続で私よりも忙しいはずの彼が電話をしてくれるのは嬉しいけどダルそーうに会話をされたらこっちも気が落ちる。


しかもあの反応絶対忘れてたな…


考え事をしながらポアロへ向かっていると血相を変えたコナンくんが横を通り過ぎた


「?」


あんなに急いでどうしたんだろう、


いつもならA姉ちゃん!って気付いてくれるコナンくんに気付いてもらえず、少し落ち込みながらバイトに励んだ。














「Aちゃん冊子どんな感じ?」


「いい感じですよ!もう少しで終わりそうです」



お店が閑散としてる夕方

梓さんと一杯飲みながら少し休憩をしていると話題は新しく入るアルバイトの方に


「ありがとうねえ!ほんとは私がやらないといけないんだけど、どうも手が回らなくて」


「いえいえ、でもよほど新しい方も忙しいみたいですね。冊子を作ってくれたらそれで覚えるって」


「そうなんのよねー、でもいっぱい入ってくれてるから実際どうなんだろう」


「あ、そうなんですか?」



20代の男の人というのは教えて貰ったけどそれ以外はなぜかお楽しみにって梓さんにウインクされたのを思い出す。



「でも少し楽になりますね!ひとり増えるの」


「ね!店長も休みが出来るーって嬉しがってた」



基本2人で回しているポアロだから、日にちが合えばその人と回すことになりそう。


うーん、人見知りしない人だとうれしいな


わたしからは喋れないから向こうから喋って欲しい



「あ、こんにちはー!」


カランカランと音を立てて入ってきたお客様を案内しながら、新しく入るその人に心を躍らせてた。




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作者名:えむ | 作成日時:2020年5月19日 17時

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