検索窓
今日:499 hit、昨日:862 hit、合計:715,441 hit

恐怖の始まり ページ26

Y side




医務室から帰って、ホールでケーキを食べてるとこの前コナンくんと出掛けたことを思い出した。



本屋さんで没頭するコナンくんが新一に見えて仕方なくて、声を掛けても振り向いてくれないところとかがそっくりで。すっごく、懐かしかった。

本屋さんを出てすぐのソファに座り、スマホをいじって彼を待つ

そしたらいつのまにか眠っていたみたいで、肩を揺すられる感覚で目が覚めた。


ぼやける視界の中見えたのはメガネを掛けた新一で、彼の名前を呼ぼうと、声を出したけど、次第に鮮明に見える視界に映ったのは、新一じゃなく、コナンくんだった。

とても似てた2人に戸惑いが効かなかった。

どこか、コナンくんは新一なんじゃないかって、変な事を考えたけど、そんなわけがないし、今日新一に会えたことで、それはただの勘違いだということを教えてくれた。

新一が怪盗キッドだった事実は驚きだし、泥棒はダメだと思うけど、うーん…でも、実際キッドはカッコイイし、お宝はちゃんと返してるし、それほど悪くない…から、セーフなのかな?

っていうか、新一って一回キッドと関わった事あるって言ってたけどあれは嘘?


「それで?」

「…?」


ケーキを食べ終え、蘭が紅茶を注いでくれたかと思えば何やらゲスい顔をして覗き込んできた


「アイツとはどうなったの?どこかに連れ込まれたみたいだけど?」

「…どうもなってないよ。寝ちゃって起きたらここに連れてこられたし」

「えーっなにそれつまんなぁーい!!」


口を尖らせる彼女に苦笑いを浮かべた。園子が何の話かと聞いてきたからウェイターの話だと言うと「Aってあんなのがタイプだっけ?趣味変わった?」と何やら勘違いされたけど適当に誤魔化しておいた

「あのね、アイツにはガツンと行かないとダメなんだから!わかった?」と何故か熱くなる蘭と、そんなのお構いなしに「キッド様もしかしてもう飛行船に乗り込んでたりして…!」と、名推理をかます園子

あなたの大好きな怪盗キッドさんはあそこにいますよーって心の中では言うけど、実際問題、園子と新一が対面してしまったらどうしよう。

京極さんがいるにも関わらず、園子はキッドが好きだし、私も普段通りにキッドファンでいれるのか不安だ。

新一にメロメロする園子も見たくないし…、

でもそんな不安は次の瞬間一気に回収され、恐怖で埋め尽くされた。



「動くな!」


殺人バクテリア→←奇術師の頭の中 5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (538 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1391人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えむ | 作成日時:2020年5月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。