36話 ページ36
宮舘side
岩本「ふっかたち遅いな…寄り道してんのか」
ふっかと阿部がコンビニに向かってから数十分
なかなか2人が帰って来ず、酔いも冷めてきた
A「遅いですよね、私そろそろお暇しないと…」
目黒「夜遅いし、俺も運転できないから泊まっていってもいいよ?」
A「さすがにそれは悪いよ…まだ電車もあるから大丈夫」
それならとめめがタクシー代を渡そうと財布に手を伸ばすが、Aちゃんはそれすらも制止する
そんなところを見ていると礼儀正しい子なんだなあと改めて思う
深澤「ただいまぁ〜遅くなっちったよ。みんなまだ生きてる?」
丁度いいタイミングでふっかが声をあげながらドアを開ける
コンビニに行く前に事前にめめから伝えられた暗証番号と鍵で、まるで自分の家かのように帰ってきた
佐久間「遅いよ〜、Aちゃんもう帰っちゃうってよ?」
深澤「えっ、そうなの?送ってあげたいけど飲酒運転だあ〜。あっ、阿部もう限界近いから照任せた」
岩本「了解」
ふっかの肩にもたれかかるようにして帰ってきた阿部を照が代わりに担ぎ、カーペットの端に転がせる
ラウ「えっ、それで大丈夫?」
渡辺「そいつの最終形態それだからいいんだよ」
ふにゃふにゃと声を出しながら転がる阿部に、Aちゃんも笑い出す
A「この間もそんな感じでしたね、じゃあ阿部ちゃんによろしくお願いします。今日はありがとうございました」
いつの間にかコートを羽織り、律儀にみんなにぺこぺことお辞儀をしていく
宮舘「Aちゃん」
最後に言わなくちゃ
今日、まだ言っていなかったことを思い出し、背を向けめめと玄関に向かうAちゃんを呼び止めた
宮舘「今日、本当に楽しかった。最初君を疑ってしまっていたこと、改めて謝りたい。本当にごめん」
みんながぽかんとこちらを見る中、頭を下げる
きっと俺が阿部にキツく言ったこともAちゃんには伝わってるはずだ
こんなにいい子を疑ってしまったことを、理解しようとしなかったことを心から悔やんだ
A「…何を疑っていたのかは私は何も分からないですけど、私も舘さんと話せて楽しかったです」
宮舘「…ありがとう」
本当に優しい子だ
だから、みんな好きになるんだろうな
そうしてAちゃんは再度礼をして、帰っていった
渡辺「やるじゃん」
リビングに戻る途中、翔太にポンと肩を叩かれる
やっぱり翔太にはお見通しだ
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作者名:ぼくはほくと!名前はほくと! | 作成日時:2022年9月22日 1時