空をみる雪（阿部亮平） (ページ27)

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27話ページ27

阿部「…てなことがあったんだよね」

いつものAちゃんとの電話
今日舘さんと翔太に言われたことを話した

A「まあそう思う人もいますよねえ、、プロ意識が高いんだ」

阿部「だからね、Aちゃんさえよかったらみんなに会って欲しいな。ひかるとふっかとこーじにも会ってないよね」

A「私は全然いいですけど…みなさんがいいなら」

阿部「みんな会いたいよ。予定空けられそうな日調べておくね」

早くみんなにも会って欲しい気持ちが急いで、半ば強引に決めてしまう
でも会ったら舘さんもみんなも、仲良くなれると思うんだ

A「ところで、今日は寒かったですね。気象予報士さん的に明日のお天気はいかがですか？」

最近Aちゃんと俺の電話で恒例になっている、明日のお天気のコーナー

阿部「最近寒冷前線がより関東に近づき、冬の寒さになってきましたね、明日は雨は降りませんが肌寒いですので暖かい格好をしてください」

じっくり天気図を見てる暇なんてないからほとんどテレビの天気予報とその場の空の様子でしか判断してないけど
何故かこれが俺らの習慣になり、Aちゃんは毎回俺に明日の天気を聞いてくれる

何故かAちゃんにはかっこいい所がなかなか見せられていないから、俺も張り切って答えちゃう

A「明日も寒いのかあ〜」

怠そうに呟くAちゃんの声を聴いていると、LINEでみんなから空いている日の連絡が来た

阿部「あ、Aちゃん。さっきのみんなで会おうって話なんだけど、○日はどう…あれ？めめんちでやろうって話になってる…」

グループで、Aちゃんに会って欲しいと何気なく入ったはずの話題は俺が電話してる間に大盛り上がり
めずらしくめめの家でやろうということがほぼ決まりかけてる

A「○日、空いてますけど…めめいいのかな」

確かに、積極的に大勢を家に呼ぶタイプではない
話を遡るとやっぱり佐久間とこーじとラウールがノリノリでめめに話を詰めてる

阿部「多分、仕方なくだけど一応許可はしてるよ。でもAちゃん男たちだけで男の家来づらい？」

A「めめの家ならいいよ。この間もそんな感じだったし」

阿部「その節は…」

悪意ある返しに謝り倒すしかない
電話越しにニヤニヤしてるのが目に浮かぶ

阿部「…とりあえずOKのLINEしておくね。みんないい人達なんだよ」

こうして今日も夜遅くまで電話は続いた