水魚之交 (ページ25)

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〚印象〛

初対面

最初はとても可愛らしい『女性』だな、と認識していた模様。其の体躯や身長等とふわふわとした話し方可愛らしい様相から明らかに『女性』だと確信していたのでいざお話して『男性』だと分かった時は卒倒する勢いで驚いたそう。其の後は自身の非や無礼を猛省して誠心誠意謝罪したらしいが。又明るくて優しい方だな、とも思っていた様で所謂『あざとい』や『可愛子振っている』等の感情は一切抱かなかったそう。彼女が関わってきた人間には彼女自身に媚びを売るような輩は居ても此の様に全員に等しい態度で何時も愛嬌を振りまく人物は居なかった為かなり新鮮だった模様。関わり方や話し掛け方等に少々手間取りはしたがきっと良い人なのだろう、と持ち前の『純粋』さで仲良くなれたらしい。唯良く揶揄われたり態と照れさせられる事に関してはとても不思議そうにしていた。未だ余り進展が無い状態の関係。

現在

現在は『恋人』と云う立場で交流する事が多く他の『仲間達』よりも親密な関係となっている。相も変わらず合歓は彼に揶揄われてばかりでは有るが最近では何方かと云うと彼女を照れさせる方へシフトチェンジしたのか顔を覗き込んだり褒め言葉を連呼したりする様になったそう。彼女自身は褒められる事に対して余り耐性が無い為、何時も彼に翻弄されてばかりだ。其の様に仲睦まじい関係の彼等だがお互いに対する印象は『恋慕』以外の物も抱いている様子。勿論其の『心情』を慮る事は出来ないのだが。お互いがお互いに『依存』しきっている『共依存』関係だが幸いな事に他の『仲間達』には悟られていない様子。因みに彼女を揶揄い過ぎると保護者的立ち位置の人物である朧火様や空様が飛んで来るので注意が必要である。他にも親密感が深まった事によって紫乃様が彼女の髪を弄ったり服をコーディネートすると云った場面も多く見受けられる様になって来たそう。合歓は元より侍女若しくは両親が用意した服に身を包み髪は全て専属のスタイリストにお任せと云った感じであった為、いざ自分自身が服を選んだりするとなるとどうしても不慣れな点が目立ち余り上手く出来ない模様。ファッションセンス自体も皆無であるので其れを見兼ねた紫乃様が進んでトータルコーディネートをして下さる事になったらしい。彼自身のファッションセンスも良く何より彼女も人に髪を弄られたりする事に『安心感』を憶えるそうなのでWin-Winの関係であると云えるだろう。

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