☆Shun.N ページ20
Aside
朝起きて熱っぽいなと思うと、体温計には39.4℃と表示されていた。
実態を知ると体調はますます悪くなるばかりで、気づけばスマホに手を伸ばしている。
ねつでた
しんどい
むり
トーク画面を閉じて５秒、まじで体感そんくらいの早さ。玄関が開く音がした。
「大丈夫かっ！？」
寝癖そのままの彼。本当に焦ったんだろうなとわかるほどの息切れ。
『なかむらぁ…』
「こういう時くらい瞬って呼んでや笑、ってかホンマにしんどそうやな」
『あれかも。昨日荒川ちゃんと薄着で109デートしたからかも』
「昨日は寒かったやろ！よりによって薄着て！」
『女の子はファッションの為なら気温なんて感じひんっ！』
「なんやねんそれ…つらいんやったらおとなしくしてや？」
『ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ!』
なかむら「ほら言わんこっちゃない」
『ん、』
体感５秒で来たくせに手には色々なものが入っているコンビニの袋。
冷えピタを貼りながら一言
「いつもは逆やのにな笑」
そういえば瞬に看病されたことがなかったことに気づく
『べつに、しゅんがいなくたって１人で耐えれるわ！』
「うるさいやっちゃでほんま笑」
嘘やろ、とでこピンしてくる。
「ご飯食べた？」
『見たらわかるやろ、今日まだベッドから一歩も動いてない』
「作ったるわ、おかゆでええな？」
『へ？あ、ありがとう…』
「冷蔵庫ん中勝手に見るけど許してな〜」
瞬が背中を向けた途端、急に寂しさが込み上がってきて
咄嗟に瞬の服の袖を引っ張った。
「ん？どないしたん？」
『……一緒にいてほしい。しゅんおらんかったら寂しい』
やばい。暑い。
風邪とか関係なしに暑い。
「…っもう！ホンマAは//」
こうしてあからさまに甘えたことは今までないので、嬉しいのか悲しいのかよく分からん表情を向けてくる。
「アンタはいつからそんなん言うようになったん笑！」
『なんや、アカンのか』
「いや悪くはない」
『言い方嫌やわ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りほ - リクエスト失礼します。 良ければﾏﾕﾘｶ阪本くんお願いします。 (3月14日 18時) (
レス) id: 699054d884 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 初リクエスト失礼します！もしよろしければサルゴリラ児玉さんお願いします！夢主が児玉さんに片想いする感じでお願いします！無理はせずにこれからも頑張って下さい！ (1月27日 17時) (レス) id: 1c7c426f13 (このIDを非表示/違反報告)
☆kon☆(プロフ) - コメント失礼します！たくさんのお相手様のきゅんとするお話書かれていてすごいです！よければリクエストお願いします☆9番街レトロ京極さんとのむずむずした距離感の両片思いのお話が読んでみたいです！東雲さんのペースで大丈夫ですのでご検討お願いします<(_ _)> (1月7日 23時) (レス) id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
R - もしR系のお話が大丈夫でしたら、くるまさんの嫉妬のお話の続きお願いできないでしょうか…？ (1月6日 0時) (レス) @page19 id: 5478828f34 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 櫂(しののめ かい)(プロフ) - スチームさん» ありがとうございます！！！ (12月13日 22時) (レス) id: 20abf674cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：東雲 櫂(しののめ かい) | 作成日時：2023年5月21日 14時
