合宿2日目3-食堂にて ページ31
「それは俺に言えない事なのか」
いや無理です、てか何これ尋問?と思いながら手塚くんの顔を見上げる。やけに真剣な彼の瞳に吸い込まれそうになりながら『ま、まぁ、そうだね』とぎこちなく返す。それを聞いた手塚くんは、いきなりカッと目を見開いたかと思うと私の肩をガッと掴みそのまま若干震える声で「お、俺より跡部の方が良いと言うのか...!!」と呟いた。え、ちょっと待って話読めない。
『ちょっ、手塚くん何が』
そのまま力無く滑り落ちた手塚くんの手を握り訊ねる。彼は一瞬ビクッと震えるもその後は反応する素振りを見せない。膝を付いて(この時点で既に可笑しい)魂の抜けたような状態の手塚くんを前に混乱する私を置いて何故か突然景吾くんが笑い出した。吃驚というか、何この人怖い。
「くっ、はははは!...残念だったな、手塚ァ!!」
何なの跡部その言い方完全に悪者だよ。そして手塚くんはまじで魂が抜けてしまったのかと若干本気で心配しながらも、取り敢えず二人が妙な勘違いをしているらしい事が辛うじて分かった(何なのかは分からないが)。
『景吾くん。それ、多分勘違いです』
「アーン?...どういう事だ」
悪役顔負けの(馬鹿)笑いを見せていた景吾くんは真顔に戻り、怪訝そうに眉を潜めた。手塚くんはこの際放置。
『昨日猫を拾いまして、飼うのに必要なもの...餌とか、を用意して貰えないかと...すみません調子乗りました』
段々と目線が下がり最後の方は何となく尻すぼみになってしまった。そろりと頭を上げるとポカンとした表情の景吾くんと目が合う。えっなになにと戸惑う私の視界の端に、手塚くんが立ち上がり膝を払っているところが映る。この人は最後までよく分からなかったな。ま、いっか。
『、という訳です...ハイ』
「...分かった、用意させる」
懐の寛大な景吾くんはそう言い、最後にため息を一つついて「お前ら席に着け」と私たちに言った。辺りを見回すと、もう食事が始まっていた。向日くんが「おーい陰野!飯食うぞ!」と叫んでいる。負けじと私も声を張り上げ叫び返した。
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この話の手塚偽物だよこんなの手塚じゃないよォォ
という訳でアンケートやります()
この後の話で
1.精神交換
2.記憶喪失
3.まさかの幼児化
のどれを読みたいか、下のコメント欄に回答お願いします。一番人気のキャラと話で書くので回答する際はメインにしてほしい人も一緒に書いて下さい。
皆様の回答をお待ちしていますφ(.. )
※選ばれなかったものもいつか書く...かも
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幸村周助 - 記憶喪失 (2018年8月21日 12時) (
レス) id: aab9822ed6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - ぽよ*さん» ありがとうございます！紹介させていただきます^ ^ (2015年10月8日 22時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよ*(プロフ) - Sayuraさん» コメントありがとうございます！！紹介！？全然構いませんよ！！むしろ紹介してどんどん広めてやってください(土下座)…あ、把握していただいているかも知れませんが、続編は書いているので良かったらどうぞ！ (2015年10月8日 19時) (レス) id: b876b60e24 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか？嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年10月8日 16時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう！(プロフ) - ぽよ*さん» そうでしたか...教えて頂きありがとうございます (2015年6月4日 20時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽよ* | 作成日時：2014年11月18日 0時
