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竹箒で寄せ集めた落下物をゴミ袋に詰めようとした時だった。
突如、地面が揺れるような音がして、集めた楠の葉が宙に舞い上がる。
「ってぇ！！！」
木の上から、人が降ってきた。
あまりに突然の衝撃にその場で硬直する。
また優斗が何か、と思ったけれどそうではない。全く知らない男の人のようだった。
蹲った彼の顔を覆い隠す明るい茶色の髪は、この島の誰のものでもなかった。
恐る恐る近くに寄ると、余程痛かったのか小さく低く唸り声を上げている。
「あの…大丈夫ですか？」
声に気づいて顔を上げた彼が、私を見て目を瞬かせる。
大きく、形のきれいな目。
あ、この人。
今朝のカメラの人だ。
「…つかぬことをお伺いするんですけど」
「はい？」
「……俺、死にました？」
頭でも打ったのだろうか。
至極真剣な顔つきで問いかける。
「…いや、生きてらっしゃるようですが」
「でも神様の使いが見えます」
随分混乱しているようだから、本当に大丈夫だろうかと思い、気付く。
そうか。私のこの格好…、巫女として奉仕する時の装束が彼にそんな頓狂な質問をさせているのかもしれない。
「私、生きてる人間の、それも今はただのバイトみたいなもんなので…」
「えぇっ！？なんだマジか、よかったー！本当に死んだかと思った！焦ったー！」
「…体、大丈夫ですか？すごい音がしましたけど、」
「あーいや大丈夫大丈夫……って大丈夫か！？」
ほっとして笑顔になったかと思えば、今度は急に何かに焦ったようになる。
慌ただしい手つきで抱えていたカメラの電源を入れて動作を確認し始めた。
そういえば、木の上から落ちてきた時もそのカメラを体で包み込んで守るような体勢でいた。よほど大切なものなのだろう。
どうやらカメラには問題なかったらしく、それが分かるとさっきよりも深く安堵しきった息をついていた。忙しい人だ。
「っぶねー、よかった…、無事みたい」
「大事なんですね、そのカメラ」
「あぁうん、…っと、痛てっ」
立ち上がろうとして、まだ残る痛みがあるのか腰を片手で抑えている。
声にならない声を上げながら、なかなかそのまま動けずにいた。
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こむぎ(プロフ) - sarusukiさん» 2はフラグが立ってるので、問題ないようであればご自身で設定をお願いします！ (2018年6月17日 18時) (
レス) id: c18b3d0fe1 (このIDを非表示/違反報告)
sarusuki(プロフ) - パート2の方が見られなくなってしまいました！！見られるようになりませんか？涙 (2018年6月17日 17時) (レス) id: bd649719ef (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 湊さん» ありがとうございます！この話は書きたい描写が多すぎるので、できるだけくどくならないように気をつけたいと思ってました…！多分まだまだ続くのでこれからもお付き合い頂けると嬉しいです〜！ (2018年5月20日 16時) (レス) id: ae12cda8c1 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - こむぎさんの書くお話大好きです！！諄くない、綺麗な文章を書く方だなぁ、といつも思ってます。これからも更新楽しみにしてます！ (2018年5月17日 13時) (レス) id: 5d99fecd0e (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - ゆりーるさん» わーいありがとうございます！3人のもともとの強すぎる個性を殺さないようにキャラ作れたらなぁと思ってるのでそう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです〜！これからもよろしくおねがいします！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 599e963edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2018年1月3日 11時
