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海岸沿いを進み、外灯の立つ傍で防波堤に腰掛ける。
暗闇の中、液晶画面のバックライトがモニターを操作する優太くんの少し真剣に見える横顔を照らした。
私はその横顔を見ながらただ黙って待っている。
「これとか、」
彼自ら私に写真を見せるため会いに来てくれたはずなのに、この間の夜と同じくどこか遠慮がちな声色だった。
そうして、優太くんがカメラを斜めに持って画面を私に向けてくれる。
彼が選んだ一枚。
一面に広がる薄紫の雲と、その中央にあるのは石垣、だろうか？
…天空に浮かぶ、遺跡だ。
美しさに息を呑む。
外国の映画のＣＧでしか見たことないような、神秘的で幻想的で、どこか物悲しい景色だった。このカメラの中に収まっているということはもちろんＣＧなんかではなく、優太くんが自分の手で撮ったものなのだ。
「…すごい、どこかの国？これは何？」
「日本だよ。これは、あー…何かの城の跡とかだったかな？」
「空から撮ったの？」
「いや、はは。早朝に近くの山から撮るとここだけ雲海の上に浮かんで見えんの」
すぐに、他の写真も見たいと思った。
そう言うと優太くんは嬉しそうな様子を隠さずに笑いながら次の一枚を選んでくれる。
「あ、これ」と、私たちの間に少し空いていた距離を優太くんが詰めて、さっきよりも見やすくしてくれた瞬間に肩が触れ合った。
そうして、目が合う。
焦るようにすぐに逸らして、彼が向けてくれていた画面に視線をやった。
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こむぎ(プロフ) - sarusukiさん» 2はフラグが立ってるので、問題ないようであればご自身で設定をお願いします！ (2018年6月17日 18時) (
レス) id: c18b3d0fe1 (このIDを非表示/違反報告)
sarusuki(プロフ) - パート2の方が見られなくなってしまいました！！見られるようになりませんか？涙 (2018年6月17日 17時) (レス) id: bd649719ef (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 湊さん» ありがとうございます！この話は書きたい描写が多すぎるので、できるだけくどくならないように気をつけたいと思ってました…！多分まだまだ続くのでこれからもお付き合い頂けると嬉しいです〜！ (2018年5月20日 16時) (レス) id: ae12cda8c1 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - こむぎさんの書くお話大好きです！！諄くない、綺麗な文章を書く方だなぁ、といつも思ってます。これからも更新楽しみにしてます！ (2018年5月17日 13時) (レス) id: 5d99fecd0e (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - ゆりーるさん» わーいありがとうございます！3人のもともとの強すぎる個性を殺さないようにキャラ作れたらなぁと思ってるのでそう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです〜！これからもよろしくおねがいします！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 599e963edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2018年1月3日 11時
