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昨日とは反対に、優太くんの運転する自転車の後ろに私が揺られていた。
随分慌てた様子の私に、「送ってった方が早いから」と玄樹くんの自転車を出してくれたのだ。
打ち身のこともあるしと遠慮してはいたものの、想像以上に経っていた時間に焦り、図々しくもその厚意に甘えることにした。
もう間もなく両親が目を覚ます頃。
夜中に抜け出したのがバレるとめちゃくちゃ面倒だ。
それに、今日はもう土曜日。
勇太くんと会う約束の日だった。
「Aは箱入り娘なの？」
立ち漕ぎで急いでくれる優太くんが、少し息を上げながら聞く。
そうか。
普通、成人した女性は朝帰りくらいでそんなに慌てたりしないのかもしれない。
返答に困っていると、「あ、そっか巫女さんだもんな」と勝手に納得してくれていた。
それから、両親に怒られるなら自分が何か説明しようか、とまで言ってくれる優太くんにお断りしながら、そんな彼に年齢のことで嘘をついたことに対しては、少なからず胸が痛んだ。
１、２時間だけいるつもりだったのにな。本当に。
楽しくて、夢見心地で、気付けばこんな時間になってしまった。
ほんのちょっとの冒険のはずが、私にとってはなかなか大変なものになったと思う。
後ろから見る優太くんの茶色の髪が、朝陽に透けて綺麗だ。
それをもっと眺めていたいと思った頃、丁度よく家の前まで着いてしまう。
優太くんが飛ばしてくれたからか、彼と話しながらの道だったからか、それは思ったよりもずっと早かった。
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こむぎ(プロフ) - sarusukiさん» 2はフラグが立ってるので、問題ないようであればご自身で設定をお願いします！ (2018年6月17日 18時) (
レス) id: c18b3d0fe1 (このIDを非表示/違反報告)
sarusuki(プロフ) - パート2の方が見られなくなってしまいました！！見られるようになりませんか？涙 (2018年6月17日 17時) (レス) id: bd649719ef (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 湊さん» ありがとうございます！この話は書きたい描写が多すぎるので、できるだけくどくならないように気をつけたいと思ってました…！多分まだまだ続くのでこれからもお付き合い頂けると嬉しいです〜！ (2018年5月20日 16時) (レス) id: ae12cda8c1 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - こむぎさんの書くお話大好きです！！諄くない、綺麗な文章を書く方だなぁ、といつも思ってます。これからも更新楽しみにしてます！ (2018年5月17日 13時) (レス) id: 5d99fecd0e (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - ゆりーるさん» わーいありがとうございます！3人のもともとの強すぎる個性を殺さないようにキャラ作れたらなぁと思ってるのでそう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです〜！これからもよろしくおねがいします！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 599e963edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2018年1月3日 11時
