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「最低」
にこやかに口角の上がった状態しか知らなかったその口から、唾棄するように一言、ぶつけられる言葉。
後ろから頭を殴られたような感覚。明確な嫌悪が胸に突き刺さる。
その衝撃が尾を引いて言葉を失った私を彼は壁に押し付ける。
首筋に噛み付くみたいにして、唇を押し当てられる。
乱雑な手つきでシャツの下から手を入れられて、いくつかのボタンが飛んだ。
「っ、やだ、」
身を捩って抵抗するけれど抑え込まれて適わない。大人の男の人の力だった。
荒々しい口づけが下へと降りていく。
逃げ場がなくずるずると壁伝いに座り込めば、浮所くんが私の身体を跨ぐ。
嫌だとか、やめてとか口にする言葉は尽く彼の耳に届かず無意味に夜の教室の中で消えて行った。
それでももっと大きな声を上げて助けを呼べないのは、彼から咎められたそのことに対しての罪の意識が胸の内に少なからずあるからだった。
なんでこんなことになってしまうんだろう。
無力で、怖くて、どうしようもなくて勝手に涙が出た。
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よぴ(プロフ) - パスワード教えていただきたいです（ ; ; ） (2022年1月17日 19時) (
レス) id: 5c59f9ee59 (このIDを非表示/違反報告)
いち - パスワード教えてください⁉️ (2021年9月28日 13時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - こむぎさんの作品いつも楽しく読ませていただいています。この作品を最初から読みたいのですがパスワードを教えていただくことはできますか？ (2021年5月5日 2時) (レス) id: 3b72a96203 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - どの作品も大好きです！いつもキュンキュンしながら読ませて頂いています。これからも楽しみにしています。 (2020年5月3日 21時) (レス) id: e6fd1d12b5 (このIDを非表示/違反報告)
陽依(プロフ) - 切なくて切なくて、涙が出てきました。このお話大好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年5月3日 19時) (レス) id: 5f72745e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2019年7月21日 14時
