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「中也、…」
喉から掠れた、情けない声が漏れる。
取り繕うのは、得意な筈だ。でも今は、取り繕う体力がまるで無い。

「何してるの。そんなとこで突っ立って」

中也は、扉からもう少し離れた扉の暗闇で、ただ黙って立っていた。真っ暗の中で、中也の蒼い双眸が、鋭く光る。



かつり、


中也が一歩前に進んだことで聞こえた冷たい靴音。中也は、依然として荘厳とすら言える表情を携えて、部屋を照らす薄ぼんやりとした照明の中に歩みを進めた。

―――右手には、ナイフが。

ぬらぬらと光る其れは、確かに殺気を放っている。
嗚呼、成る程、

「アタシを殺しに来たの?」

応答は無い。無言は肯定ともいう。
つまり、そうなのね。私の命を奪いに来たのね。いいわ。ならば、...

アタシは中也にふらふらと歩み寄って、首に腕を回した。其の逞しい肩に顔を埋めて、アタシはちいさくわらった。

「貴方のやろうとしてることを、して頂戴」

刹那、腹部には激痛が走る。鋭利な金属器が、不器用に自分の肉を少しずつ少しずつ抉り、掘り進めていく。
その度に、身体中の神経が悲鳴をあげて、代弁者である口から小さな苦悶の声が漏れる。
中也のシャツを強く握り締め、出来るだけ体制を保とうとするも、身体を犯す痛みと異物感は、私が立ったままでいることを許さない。


嗚呼、酷い人。直ぐに、私を殺すつもりなんてないのね。
苦しんで逝け、って事なのね。
いい、いいわ。構わないわ。


だから、

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(=^・^=) - 芥川さんが好き、愛してるのに、私は中原中也…。芥川龍之介さんの性格が大好きだ! (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 受けて頂き、ありがとうございます!いつになっても、全然大丈夫ですので、よろしくお願いします! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
蓮ノ花(プロフ) - 月華さん» 分かりました!更新につきましては、大変ゆっくりだと思うので、ご了承ください<(_ _)> (2019年8月22日 17時) (レス) id: fd07e1b99b (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 蓮ノ花さん» ありがとうございます!では「一般人で、芥川さんと恋仲の夢主が敵組織に誘拐され、芥川さんが救出に行くが、夢主は殺 され、しかも解体されていた」というお話をお願いしたいのですが、大丈夫でしょうか? (2019年8月22日 13時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
蓮ノ花(プロフ) - 月華さん» どうぞ〜!ただ私なかなかの遅筆なもので、消化に時間がかかるかもしれませんが… (2019年8月22日 12時) (レス) id: fd07e1b99b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蓮ノ花 | 作成日時:2019年4月23日 22時

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