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……神様ありがとう！！！！！
人生でこんなに神の存在に感謝したことはない。花西めっちゃなかよしじゃん……。さすが夫婦ケミだ。かわいい。尊い。MINIでよかった。
ドリンクを作りながらも耳は彼らの会話に集中していた。西くんとAちゃんの分のカップには『がんばってください』としっかり書き添えておく。ニコちゃんマークも忘れずに。
「俺来なかったらどうしてたの？」
「全員分持てたらいいけど、ダメだった場合どうしたかな……。とりあえずマンネラインの誰かに電話する？」
「子分か」
Aちゃんの言葉に西くんは笑いを堪えられなかったみたいだ。肩が小刻みに揺れている。
「やめてー？ 人聞きの悪い」
「ごめんて親分」
「もー……。まあ、あのタイミングでひろくん来てくれて助かったよ」
いつまでも二人の会話を聞いていたいがドリンクが出来上がってしまった。量が多いのでカウンターから出て袋を渡す。二人とも慎重に受け取った。……最後にいいだろうか。
「あの、」
はい、と並んで二対の瞳がこちらを向く。美男美女が眩しくてくらくらしてきた。
「実はMINIなんです、応援してます」
「わ！ 偶然！ ありがとうございます」
「ありがとうございます！ うれしいなー」
厚かましいと思いつつ、こんな幸運にもう二度と出くわさないかもしれないと握手をお願いする。二人とも快く応じてくれて、わたし、もしかしたら明日あたり寿命来るかもしれない。
「いつも応援ありがとうございます」
Aちゃんの手はほっそりしていて、それでいて柔らかかった。はにかむように微笑みかけてくれて、これはもう天使？ 女神なのでは？
「これからも応援よろしくお願いします」
西くんはイタズラっぽく笑っている。クールな外見に笑みが加わると、少年のような雰囲気になってかわいい。香水だろうか。いい匂いがした。
二人がお店を出てから呆然と先ほどのことを脳内で反芻する。ふわふわと夢心地だ。
握った手の温度は、確かに現実だった。
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作者名：co | 作成日時：2023年11月28日 1時
