27ターン目 ページ34
勝太とルシファーから語られたのはデュエマーランドでのバサラの姿。冷酷に相手を打ち倒していく赤い彗星。
「……そう、なんですね。教えてくれてありがとうございます」
途中からセツの顔が曇っていくのを見て2人は何度か話すのをやめようとしたが、セツがそれを拒んだ。
「君に提案があるんだ。1つはロールシャッハのことを諦めて今まで通りただのデュエリストとしてデュエマーランドに関わる」
ルシファーが提示したそれは、最も簡単で、現実的な未来。全国的な大会の準優勝者である勝太ですら追い詰められる猛者相手に、初心者であるセツがどこまで戦えるのか……それを考えれば、こちらを選んだ方がいいのだろう。
「もう1つは、君が強くなってバサラに負けない実力を身につけデュエマーランドと戦う。そして、ロールシャッハを取り戻す」
そしてこちらはイバラの道。だが、セツの気持ちは既に決まっていた。
「…………私は……私にとって、バサラさんは強くて、頼もしくて、大好きな人なんです。それこそ、戦うなんて考えられないほど」
「セツ……」
セツが顔を上げ、勝太とルシファーの目を見て。
「でも、約束、しているんです。バサラさんのお父さんと。アイツが変なことしそうになったら、お前らが引き止めてくれって」
セツの目に浮かぶ強い意志。
「私も、デュエマーランドと……バサラさんに立ち向かいます」
「おう!そうこなくっちゃな!」
「分かった。バサラの言い方からして、ロールシャッハを他人に渡すようなことはしないだろう。だが、デュエマーランド側が強引にバサラからカードを回収するかもしれない」
目的のためなら町ひとつ潰す連中なら、その未来も有り得るかもしれない――それを防ぐためにも。
「ロールシャッハがいないままでも強くなれるように僕達も全力で後押しするよ」
夕暮れを過ぎた夜の入口で、セツは決意を新たにした。バサラに勝つ。ロールシャッハを取り戻す。そして――
(できるなら、また一緒に…………)
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ピース(プロフ) - セツちゃんの過去編で、どのようなきっかけにより夕日が嫌いになったのかなど、今のセツちゃんがあるのかを考えるととても楽しみです(*^.^*) (2022年5月11日 22時) (レス) @page33 id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
かみびね(プロフ) - ピースさん» ピースさん久しぶりの更新にも関わらずコメントありがとうございます。革命0トリガーやロールシャッハ無しでの戦いは既にある程度考えてあるので楽しみに待っていてください。 (2021年3月22日 22時) (レス) id: b35801691b (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - かみびねさんお久しぶりです(^-^)更新前からずっとセツちゃんがカードを渡すのか、革命0トリガーがどのタイミングで出るのかと楽しみに待っていました。これからセツちゃんがロールシャッハなしでどうやってデュエマをするのか楽しみです(^_^) (2021年3月12日 18時) (レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きを楽しみにしてます(^^)v (2021年2月26日 15時) (レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ好き - 続きめっちゃ気になります (2020年12月22日 15時) (レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるす | 作成日時:2018年7月22日 10時