Revolution of Nothing

12ターン目 ページ15

「来たべ！」
「革命！」
「なんだな！」
「燃えるメラッチを再び召喚！メラッチの効果でコストを2下げて進化！」
「革命2発動！ドギラゴンをバトルゾーンに出した時、シールドが2枚以下なら次のターンまでゲームに負けない！」
(あんな能力が……)
　シールドが少ない状況は負けに繋がる。でもドギラゴンの能力があれば1ターンは持ちこたえることが出来る。理にかなった能力だ。
「行けドギラゴン！ベガスダラーを破壊だ！」
「ジャックラの効果で手札に戻るっちゃ」
「うっし！ターンエンドだ！」
　ハカセの切り札は手札に戻り、勝太が優勢に見えるが……。
「これ……まずくないですか？」
「え？」
「まずいって、どこがなんだな？」
「えっと、今ハカセさんの手札にはベガスダラーがあって、バトルゾーンには攻撃可能な水のコマンドがありますよね？」
「そうだべな」
「次のターン、ハカセさんは再び侵略が使えるのでは？」
　3人が凍りつく。破壊されることを見越してジャックラを置いたのではないのかとセツは首をかしげていた。
「そんな何回も当たりっこねえよ、あんな能力！」
　一方ハカセは焦っていた。革命の力。データでは知っていたが実際に対面すると凄まじい物だった。
「頑張って！ハカセー！」
　機械音声が聞こえてきた。発したのはハカセのロボット達。皆ハカセを応援している。
「そうっちゃ、私はハカセ。この世界の全てをロボットに作り変える男、お茶の水ハカセっちゃ！」
「全部ロボット！？どういうことだよ」
　全てをロボットにするというハカセの野望。それを聞き勝太は困惑する。無理も無い事だ。
「ロボなら誰もがコイツらみたいに仲間っちゃ。研究室で1人でいても会議で私に応えてくれる。例えプログラミング通りでも心にないお世辞や悪口を言われるよりよっぽどマシっちゃ。ロボットなら100%いなくならない。私を1人にしないっちゃ。だから人類皆ロボットにしてしまえばいいっちゃ」
「な、なんつう無茶な世界……それじゃあオレもロボットになんのかよ」
「それだけ賛成！」
　ハカセの野望に唖然とする勝太に対してロボ勝っちゃんが忘れられないるるがキラキラした目で賛成する。

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燃える革命 ドギラゴン

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