甘味処営業中です【鬼滅の刃】

休日 弍 ページ21

＊


「にゃうぅ」

『大人しく撫でくりまわされよう！ね！』


「……に"ゃぅっ！？」

『あっ！！！！』



ジリジリと私が距離を詰めると、その三毛猫はあろうことか小川に入ってしまった

まずい

確か猫は水中が得意ではなかったはずだ
そう思って私は咄嗟に猫に向かって両手を伸ばして足を前に出した

ばっしゃん、と派手な水飛沫を上げながら小川に顔面から突っ込む。


手に動物の毛並みの感触がした





『ごめんねごめんね、大丈夫？』



小川の中で立ち膝になって猫を抱き抱える
川が浅くて助かった

とはいえ猫からしたら足もつかない深さなので心底焦ってしまった。




無事で良かったァーーーーーーーーーー！




安堵しながら着物が自分の肌に張り付くなんとも言えない感じを味わっていると

突然後ろから声が聞こえた




「……もう、何やってるの」



声を発したのは鬼殺隊、霞柱である時透無一郎くんだった。



『と、時透くん？どうして此処に、』


「街でAを見つけたからそのまま」


『…ついてきたの？！』


「うん、そうだけど」




ということはさっきの痴態や独り言も全て聞かれていた…？？？

あ、今なら羞恥で気絶できるわ




『待って待ってまって、さっきの痴態を忘れてくださいお願いします本当に』


「？…とりあえず川から上がったら？」


『アッはい…』




仰る通りで……………

休日 参→←休日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す