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そう言って、フウカは元気に部屋を出ていった。
〜フウカを見送った青の城の門番の会話〜
「フウカ様元気になってよかったな」
「あぁ、来たときはあまりの負のオーラが漂っていたからびっくりしたぜ。にしても髪型も変わって帰っていくとは」
「チトセ様の愛ですかねぇ」
「ですねぇ〜」
〜セシル目線〜
「ただいまーーー!」
朝とは全然違う様子で帰られた姫様。それもそうです。まさか髪型も変わって帰ってくるとは思っていませんでした。チトセ様のところに行かれると聞いたので、元気になって帰ってくるとは思っていましたが…。
「姫様〜!おかえりなさいませ!!お腹空いてますよね!!ご飯沢山用意していますからね!!それにしても可愛いですね!とてもお似合いです。」
「んー。なんかチトセがしてくれた。そんなことよりご飯!!」
そうして私の横を横切り、私は姫様の後ろを追いかけようと視線を向けたときにあることに気づいた。
「姫様!その髪飾りもチトセ様が?」
「え?あーこれね。うん。なんか捨てるはずだったものをあたしによこしたんだって。雑いわよね。扱いが!!」
いえ、姫様。それは多分姫様のために残しておいたものですよ。とは、言わない方が正解なのでしょう。
「ふふふ。そうだったのですね。でもとても綺麗なので、大事に取っておきましょうね」
姫様のちょっとぎこちない返事を残し食堂へと走り出した。
それと、このことも秘密ですかね。チトセ様。その髪飾りの花のこと。
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作者名:歩望 | 作成日時:2022年9月21日 0時