四話 ページ5
その後はレイア様のスピーチ、そしてレイア様、フウカも交える食事会が始まった。
立ちながら食べてる人、座って休憩をとってる人、バルコニーでお話してる人。
各々自由に過ごしている。いつもならフウカは真っ先に食べ物に飛びついてくるのだが
フウカの姿は見えなかった。
どんなけ探してもパーティー会場にはおらず、フウカの部屋に行ってみることにした。
本来ならば部外者はパーティー会場以外は立ち入るのを禁止されているが
守衛は俺のことを小さい頃から知っているためすんなりフウカの部屋まで来れた。
「おい、フウカいるか?俺だ。」
しかしフウカから返事は来ない。
「フウカ??開けるぞ」
ドアを開けて、フウカの姿はなく、代わりに窓から風を感じる。
窓が開いているのだ。
「まさか…‼」
いや、そんなことない。頼む。頼む。
俺は最も嫌な予感が当たらないことを願い窓に駆け寄り、下を見た。
下にはフウカの姿は無く、安堵したと同時に焦りも感じた。
だったら、フウカはどこに行ったのだ。まさか連れ去られた?
前にもこんなことがあった。しかし窓からどこかに飛んで行ったのかもしれない。
とりあえず今はレイア様に報告だ、と思い俺は会場へと走り出した。
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カメレオン(プロフ) - チトセの遠回しな優しさがたまらんですっ!これからも頑張って下さい、更新楽しみにしてます! (2021年10月13日 16時) (レス) @page11 id: 59d3ccbf2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歩望 | 作成日時:2021年9月8日 15時