らくだい魔女とかくれんぼ (ページ14)

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十三話ページ14

若さとは偉大だ。幸いにも体力は俺たちの方があり、俺の魔法とフウカの魔法は、、、使わせずになんとか大人たちを撒くことに成功し、無事隠れることができた。

「疲れた…。でも主役がいなくなっていいのかな」

「いいだろ、これからも毎年あるんだから」

「…それもそうね！」

この場所は意外と広く、二人隠れるにはまぁ十分な広さだ。

大人たちは諦めて城に戻ったのか、辺りは静かになり始めた。

「にしても、遅刻しそうになっている姿を人に見られていたのは少し恥ずかしいわね」

「お前目立つもんな。多分俺一人だったら気づかれていないからな」

「何よそれ。気づかれているわよ！！！！絶対に！！」

誰も見つけることができないこの場所も月光だけは俺たちを見つける。

明日になれば、太陽が俺たちを迎えるだろう。

「遅刻しそうなとき下見てみようかな」

「それは遅刻しないときにやれよ」

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後日、銀の国では上を見上げると元気に手を振るその国のお姫様が目撃されるようになった。

もちろん、遅刻は免れなかったようで。

今日も声が響いている。

「遅刻しそうな姫様『みーつけた！！』」

とね。