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飲み終わった瓶をかざせば、オレンジの夕陽が射し込んでキラキラ光る。


涼介「あっという間だなー。」

侑李「構造的には飲みづらいはずなんだけどね」

大貴「楽しい事ほど終わりって早いよな」

涼介「何だよいきなり」

大貴「たまにはいいだろ?日が暮れるのも早えーし。夏ももう終わりかー!」


伸びをして、大ちゃんは縁側に寝転んだ。
服が捲れて、チラリと見えた腹が思ったより締まってて、内心びっくりした。


侑李「大貴、ターザン前のおなかに戻ってきたんじゃない?」

大貴「え、嘘!」


ヤバいヤバい、と騒ぎつつ服を伸ばす大ちゃんを見ながら、俺はふと考えた。

…ターザンって、何?

記憶にない単語。でも、大ちゃんと知念の間には当たり前のように存在している。
俺が忘れてるだけなのか?それとも二人だけに通じる言葉?

何故か気になって、頭の隅まで引っ掻き回して記憶を辿ろうとした、その時。







赤い火の粉が、散った。











大貴「…山田?」


すぐそばで呼ばれ、我に返る。
いつの間にか起き上がっていた大ちゃんは、心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
かと思えば、「何だよ急にボケーっとしちゃって!」と、俺の髪をワシャワシャ掻き回しやがる。

涼介「おい!止めろ!」

大ちゃんが、ぽん、と掌を頭に乗せて笑う。知念がニコニコして見ている。いつの間にか俺も笑ってた。

一瞬見えた赤い火は、きっと気のせいだ。







裕翔「あ、おかえり!」


奥の部屋から出てきた裕翔は、俺達を見つけるやいなや、シャカシャカと廊下を駆けてきた。
その姿もなんだか懐かしく思えて、自然と笑ってしまう。


裕翔「どこ行ってたの?」

言葉とともに差し出された、ナチョス入りの小皿。ひとつ摘まんでかじりながら、「撮影の後そのまま寝ちゃった」って、適当に伝えた。

実際、昼寝の前に何をしていたのか、よく思い出せなかった。

「ヤマ、どこでも寝られる人だっけ?」と、聞きながら裕翔はナチョスを皆に回していく。
と、またもや奥からするりと出てくる人影が目に入った。

声を上げそうになると、そいつは唇の前に指を立てる。

そのままそーっと近付き、


「わーーーっ!」
大貴「うぉぃ!?」


驚き飛び上がった大ちゃんは、光の速さで振り向くと、

大貴「おい!ちゃん!!」


手の甲で軽く伊野尾ちゃんを叩いた。

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NMダイキング担 - 続き楽しみです!!!圭人君は大丈夫なのか……ドキドキです♭ (2019年10月17日 17時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 更新ありがとうございます!みんなで元の世界に戻れるのか…ワクワクですo(^o^)o (2019年10月6日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - NMダイキング担さん» いつもありがとうございます!励みになります。またいつ更新が止まるかも分かりませんが、絶対最後まで書ききりますので、どうぞよろしくお願いします。 (2019年9月10日 23時) (レス) id: a8713bcbc6 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 続き楽しみです!!!この小説の世界観が大好きです! (2019年9月10日 22時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作成日時:2019年9月3日 23時

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