07:未遂 ページ7
「…あ、もうこんな時間..」
「あ、ほんまや」
DVDを見終わった頃には
時計の針は、日付を変えていた
「…もう帰る？」
「…ん〜..」
「…か、もしくはうちに泊まるかやな」
「え！？」
「…ぷっ その顔(笑)..そんな驚く？」
空っぽになったマグカップを
キッチンへ運んで
私を見て
クククッと笑いを堪える大倉くん
「ぇ、いや、だって..//」
「あー！わかった、」
「へ？//」
蛇口をきゅっとひねったら
一瞬、真顔になって
「…やらしいこと考えてたやろ？」
にやにやと笑う
「ちっ、違うっ！//」
必死に否定したって
顔が赤くなるから 信じてもらえなくて
大倉くんは
私のところへやってきて、目の前に立った
「…か、帰る//」
恥ずかしくなって、目も合わせずに
カバンを取って
ソファから立ち上がったら
「…ほんまに帰る気？」
そう言って
手をつかんで私を引き寄せた
「…帰るよ..//」
ぎゅうって抱きしめられたまま
大倉くんの肩に顎をのせて
この真っ赤な顔が見られないように
小さく呟いた
「..ほんまに帰るん？」
だけど大倉くんは
私を抱きしめたまま
首筋に顔を埋めて
首筋から鎖骨に唇を這わすから
「…っ//ん」
ドキドキして
変な気持ちになって
恥ずかしいけど
帰りたくなくなる..
「…顔真っ赤。(笑)」
相変わらずやなって、笑ったら
今度は
後頭部を押さえて
甘い、甘い キスをした
とろけちゃいそうで
立っていられないくらい
思考が回らない
大倉くんに腰を支えられて
さらに二人の距離が近づくから
「…はぁ//..っ、」
これ以上のことを
どこかで期待してしまう自分がいる
…けど、
「ん、今日はもうおしまい。帰ろっか」
後頭部に置かれていた手は
するすると下へおりて
私の手を握る
私の手を引いて歩く大倉くんの背中は
何でもなかったような
そんな感じさえして
ひとりでそんなこと考えてたのかなって思うと
恥ずかしくなって
それと同時に
どうして？って感情が
小さく小さく心の隅っこに生まれてた
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∞チムニー∞ - この小説だ〜〜〜〜〜〜〜いすきです これからも頑張ってください!! (2014年3月18日 16時) (
レス) id: 2e906751f0 (このIDを非表示/違反報告)
きょうか - この作品めーっちゃ大好きです！！ほんまに大好きです！！ (2014年3月3日 10時) (レス) id: ecd8d44437 (このIDを非表示/違反報告)
まるやす - じゅーくぅー!!すげえ面白かったお♪皆から人気者だね (2014年2月11日 18時) (レス) id: 7d74898860 (このIDを非表示/違反報告)
キスモコ(プロフ) - この小説めっちゃくちゃ面白いです!!!!大好きです!!!! (2014年1月26日 23時) (レス) id: 33f256d7be (このIDを非表示/違反報告)
∞かな∞(プロフ) - もう、大ファンです！頑張ってください！ (2013年12月15日 3時) (レス) id: f81e2cb88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のわ
| 作成日時：2013年7月20日 23時
