20:シゴト ページ20
大倉くんが？
萃香ちゃんと？
……浮気？
「………なわけ(笑)」
「…Aさんっ、大倉さんいらっしゃいましたよー！！」
「あっ..、うん...」
…あるのかなぁ...(泣)
大倉さんいらっしゃいましたよって
話す萃香ちゃん..
そういえばいつも嬉しそうだった
私が大倉くんと出会って付き合い出したのも
萃香ちゃんと同じ高校生だし(正しくいえば萃香ちゃんは高2で私は高3だったけど)
萃香ちゃんが最近
キッチンに
「ホール難しいです〜」
「Aさん、手伝ってください(泣)」
なんて嘆きにくることなくなってたし
大倉くんとカウンターで
楽しそうに話す姿、何度も見てた…
「………」
「あっ、こら、お前！」
「…へっ？」
「ハンバーグ！焦げてる！」
「えっ、...あ！！」
オーナーに言われて
慌てて、フライパンの取手を掴んだ
「熱っ....」
鉄の部分に触れて
あまりの熱さに
すぐに手を離したら
フライパンもバランスを崩して
ガシャーン！と大きな音をたたて
床に落ちた
「ハ、ハンバーグが…」
慌てて
混乱して
しゃがんで、フライパンをひっくり返そうとした私を
「馬鹿かお前は！また火傷したいのか！」
オーナーに腕を思い切り引っ張られて
そのままシンクに連れて
水で手を冷やしてくれた
「…仕事中だろ」
「…」
「いつも言ってんだろ、お前私情を挟みすぎ」
「…ごめん、なさい..」
もう、最悪
私はバカだ...
「もう今日はいいから、帰れ」
「…でもっ、」
「帰れ」
自分が情けなくて
…こんなオーナーを見るのは初めてで
「…すみませんでした..」
水で冷やした手を引いて
キッチンを離れた
「…っ、」
ロッカーの前でしゃがみこんで
涙が止まらない
ここはそんなに甘い世界じゃないって
わかってたのに
私はきっとオーナーの優しさに甘えてた
火傷した手がジンジン痛んで
「…お疲れ様でした..」
オーナーの背中に向かってかけた声は
返ってこなかった
裏口から抜けて
外に出たら
ひんやりした風が私を包んで
ポロポロと頬を伝って流れる涙の跡が
冷たく感じる
一度止まった涙は
また溢れ出して
泣きながら
俯いて歩いていたら
「…A..？」
後ろから声がして
私の腕を引き止めた
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∞チムニー∞ - この小説だ〜〜〜〜〜〜〜いすきです これからも頑張ってください!! (2014年3月18日 16時) (
レス) id: 2e906751f0 (このIDを非表示/違反報告)
きょうか - この作品めーっちゃ大好きです！！ほんまに大好きです！！ (2014年3月3日 10時) (レス) id: ecd8d44437 (このIDを非表示/違反報告)
まるやす - じゅーくぅー!!すげえ面白かったお♪皆から人気者だね (2014年2月11日 18時) (レス) id: 7d74898860 (このIDを非表示/違反報告)
キスモコ(プロフ) - この小説めっちゃくちゃ面白いです!!!!大好きです!!!! (2014年1月26日 23時) (レス) id: 33f256d7be (このIDを非表示/違反報告)
∞かな∞(プロフ) - もう、大ファンです！頑張ってください！ (2013年12月15日 3時) (レス) id: f81e2cb88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のわ
| 作成日時：2013年7月20日 23時
