7、月はキレイだった(rtrt) ページ7
俺は疲れ果てて帰宅した。
あの3人のパワーには負けてしまう。
「ただいまー…」
Aさんはもう帰宅してるはずなのに、
奥の部屋に明かりが灯っていた。
ふとスマホに目をやると22:57、、
「…あれ？Aさんまだいるのかな？」
あいつらにあんなこと言われたから、
なんだかAさんに対して
意識してしまう…
明かりの灯った部屋に入ると、
そこには
今日外に干して取り込んだであろう寝具に
寄りかかって眠っている天使がいた…
…そう、紛れもなく天使だった。
俺は思わずAさんの顔をまじまじと見つめた。
なぜ今まで気づかなかったんだろうか。
めちゃくちゃに可愛い…
いや、可愛いという言葉で終わらせていいものか？
シュッとした鼻筋、
くるんとした長いまつ毛、
…キレイ系でもあるな、いや、でも
この寝顔のあどけなさは、
小さな子どものような可愛らしさもある。
あろうことか俺は、
Aさんの額にキスをしたい衝動にかられた。
Aさんに触れたい、
頬を指でなぞりたい、
久しぶりのこの感覚に動揺する。
…ちょっとだけなら、、、
(アラーム音♪♪♪)
そこで過去の俺が設定していた
23:00のアラームがけたたましい音で
鳴り響いた。
いやこれなんのアラーム？
俺の心臓が一瞬止まる。
『…んー、、あれ？レトルトさん…？』
もちろん彼女も起きてしまった。
「あ、Aさん、おはようございます…！」
『え！？？今何時でしょうか？！
外真っ暗！？私、寝てましたか？！』
その後、彼女は涙目になりながら
謝罪してきた。
今日は仕事中に居眠りしてしまうという
大変なことをしてしまったので、
今日の分のお給料はいらないと言う。
「全然大丈夫ですよ、落ち着いてください！
とりあえず、まだ帰りの電車ってありますか？」
『…いえ、ありませんが…
でも気にしないでください！
レトルトさんのベッドメイキングしたら
帰りますので！』
そう言って彼女はそそくさと寝具を運ぼうとした。
「あのー、Aさんがよければなんですが、
明日も早いですし、
今日は泊まっていかれてはどうでしょう？」
後から思うとびっくり発言だが、
俺は自然とその提案をしていた。
「来客用の布団を使ってもらったらいいんで。」
今夜は彼女と俺んちで過ごすことになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆこ(プロフ) - 会社員Aさん» わー🥺♡嬉しいコメント励みになります！！更新が疎らで待たせてしまって申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります☺️ありがとうございます！！ (5月23日 23時) (
レス) id: fe6b1e796f (このIDを非表示/違反報告)
会社員A(プロフ) - すごくおもしろくて一気に読んでしまいました！ふゆこさんの限界オタクになります！！これからも更新楽しみにしております😊 (5月23日 8時) (レス) id: fc0d9cde39 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふゆこ | 作成日時：2023年3月26日 0時
