【文スト】ポートマフィアの非常識人

陸話 ページ9

A視点



因みに、改善して欲しいのは手術室の空調よ。



執刀医(整形外科医)は宇宙服みたいなの着るから暑いし、其れに空調は合わされるから執刀医をしている時はまぁ良い。まだ暑いけど。

逆に、麻酔科医と看護師は半袖でペラペラのオペ着一枚しか着れないから、執刀医に合わされた空調は寒すぎるの。



本当にあれは地獄。医者が風邪をひいてしまうわ。



重い足取りで手術室まで向かうと、それは結構酷い案件だった。



A「取り敢えずアドレナリンは何時でも打てる様に用意して、ルートは何？」



医療班員「二十二です！」



A「採血四本で。出来てないなら押管準備も宜しく。できれば20Ｇもあと二ルート！

血ガスの用意もして。あーじゃあ採血も一緒に出すからシリジン20で。ＡＥＤは？」



医療班員「未だです。直ぐに用意します」



指示を出しながら私は思う。

………何時か絶対に医療班辞めてやる。







＿＿＿＿＿＿其の後なんやかんやあったものの、仕事は無事に終わった。



私は死んだ目になって、手術室の扉の前にあるふかふかのソファーにぐったりと倒れ込む。

笑顔も一旦休み。本当に無理。疲れた。



私がこういう外傷じゃない系のやつ苦手なの知ってて、こんな案件持って来るんだから。



あの人、我が師匠で上司乍ら人の皮を被った悪魔か何かじゃ無いのかしら。



いや、急に倒れて緊急とは聞いていたし、少しヤバイとは聞いていたのだけど。

想像を越えてたわ。もう何もしたくない。



PHが7.3だし、切るには早いし私も助けたいからガス結果を待って採血のオーダー出してたら急に頸動脈が弱まった時は血の気が引いたわ。



まぁ、オペ自体は結構早めに、そして無事には終わったけれどね。



最終的に気が付いたからよかったものの………緊急は本当に苦手。したくない。



ていうか普通、マフィア内で病気で倒れる？

病気で倒れたのは私の専門じゃないわ！って叫びたくなった私は悪くないわ。



いや、確かに一応全てに対応してはいるけれども、それでもやりたくない案件はしょうがない。



医療班の僕の部下君達に苦手な押管しながら指示出して………

いや、やりたくないだけで出来るけどね？






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



医学に関する知識は少し齧った程度なので間違ってるかもしれません。

そういう時は教えて下さると助かります(；´･ω･｀)ゞ

多分、もうこんな感じの場面は書かないと思いますが。

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