弐拾弐話 ページ26
A視点
でも、夜勤なら納得よね。時間同じでも通常よりも眠いし疲れるし。
私は一人で勝手に考えて納得する。
そして、私が納得してから暫くしてもまだ呆けた様子が治らないので、私は声を掛ける。
A「あら、そんな調子で大丈夫?随分と呆けている様だけれど。
疲れているのなら、医務室のベッドでも貸して休ませてあげましょうか?」
私がそう問うと、二人は其れを拒否する。
中原「………いや、問題ねぇ。大丈夫だ」
芥川「………ゴホッ、僕も問題ありません」
そう答えた二人に、私は僅かに首を傾げる。
A「………んー………?」
心なしか、決して目を合わせてくれない上に、顔色が伺えない様に顔を背けられている気がするわ。
私は暫く二人を見つめた後、別に良いかと視線を逸らす。
まぁ、気のせいだと云う事にしておきましょう。
そんな事をしても二人にメリットなんてないものね。
そう考えていると、ふいさっきまで此処に居た鏡花ちゃんが居なくなっている事に気付く。
A「………あ、そう云えば鏡花ちゃんは?」
通路を覚える為にまた何処かを歩いているのかしら。一言云ってから行けば良かったのに。
また私が勝手に考えて勝手に納得した時、中原幹部が口を開く。
中原「鏡花?………嗚呼、姐さんトコの新入りか」
中原幹部が少し考えた後、そう云ったので私は頷く。
A「そうそう。可愛いらしい子よ」
姐さんが可愛がるのも頷けるわ。
………まぁ、姐さんは、昔の自分と重ねているだけなのかも知れないけれども。
そんな風に私達が漫談していると、僕君が声を上げる。
芥川「ゴホッ………Aさんは何時までその格好なのですか」
A/中原「「………あ」」
普通に談笑してたから忘れてたわ。
と云っても、エリス嬢が着せたのだし、私の意思で如何する事も出来ないし。
A「………エリス嬢、もうこれ良いですか?」
私が小首を傾げ尋ねると、エリス嬢は頷く。
エリス「ええ、今日はもう良いわよ」
A「有難う御座います………
………え?今日“は”?」
何か嫌な予感がする。
私が冷や汗を流しながらも変わらず笑みを作って居ると、エリス嬢が満面の笑みで言った。
エリス「ええ!また今度もやるわよ」
A「………はい」
………私は、その言葉に否定の言葉を述べる事なんて出来ないのだけれど。
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豆腐教信者(プロフ) - ありとあらゆる誉め言葉で褒めて貰えた!嬉しい!(語彙力は死んだ) (2018年5月20日 7時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - 面白い素敵萌える燃えちゃう(語彙力?そんなもの…そもそも語彙力って…なに?美味しいの?そもそもなんで人は語彙力を((( (2018年5月20日 5時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - 有難う御座います!こんな駄作にそんな…………寧ろ此方が分けて欲しい位ですよ! (2018年5月5日 21時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
如月 蒼華(プロフ) - すごい面白いですね!!羨ましいです...。面白さを分けて欲しいぐらいです... (2018年5月5日 21時) (レス) id: 52f62fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - メンタル弱い系人間さん» ありがとうございまァァァァす!!_○/|_ (スライディング土下座) (2018年4月13日 23時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月1日 22時