拾陸話 ページ20
A視点
A「………着せ替えごっこ、ですか?」
花の咲く様な笑顔で私にそう云ったエリス嬢。私はよく意味が分からず首を傾げる。
エリス「そう!私だけリンタロウに沢山お洋服を着てって言われるのは不公平でしょ?
だから着せ替え用と思ったんだけど、私が中年を着せ変えても何も楽しくないし………」
森「エリスちゃん酷い!でも可愛いから許す!」
少し、んー………?と苦笑する。
あら、何故かオチが読めて来たわ。嫌な予感もする。
エリス「リンタロウ五月蠅い!………でね、私もどうせなら女の人を着せ変えたいなぁって!
コウヨウやイチヨウを着せ変えても良いけど、私的にはAを着せ変えたいのよ!」
ええ、読みと勘が当たったわ。悲しい事に。
すん、と死んだ目になりながらも笑みは作る。
そんな事になりながらも、返事はちゃんと返す。
A「………成程、呼び出された理由は判りました。これかられる事も大体判りました。
けれど、あの、私に合うサイズの、そんな綺麗な洋服とか、在る訳無いですよね………?」
………健康診断の結果とかで、私に会うサイズの洋服を買ったり出来るのは判る。
けれど、まさか、そんな、エリス嬢の思い付きで買ったりとかは____
エリス「で、リンタロウにAに似合う洋服とか一杯買ってもらったの!」
____知ってた!エリス嬢の為ならそれ位するって判ってたわ!
其れでも私は、死んだ目のまま良かったですね、と笑って云う。
笑顔だけは絶やさないわ。絶対に。
森「葉暮君」
その時、首領から背筋が凍る様な声が聞こえた。
A「はい」
私は急いで返事を返す。
森「___受けて、呉れるかね?」
何で無駄な処に緊張感とか威圧感とか出して来るのかしら。
………でもまぁ、元々私に拒否権など在りはしないのよねぇ。
A「………はい。判りました」
全く笑みを崩さずに上司の無茶振りに答える。
しょうがないわ。何時もの事だし。
エリス「じゃあ、Aはこっち!リンタロウは放っておいて行きましょう!」
そう言って私の手をぐいと手を引っ張るエリス嬢。
A「………今ですか?」
朝御飯………は、別にいいか。
うん、問題ないわね。
森「其れではお願いするよ」
ニコニコとして手を振る首領に心の中で溜息を付き、私はエリス嬢について行く。
………これからどんな風に(服とか髪をめちゃくちゃに)されるんだろう。
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豆腐教信者(プロフ) - ありとあらゆる誉め言葉で褒めて貰えた!嬉しい!(語彙力は死んだ) (2018年5月20日 7時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - 面白い素敵萌える燃えちゃう(語彙力?そんなもの…そもそも語彙力って…なに?美味しいの?そもそもなんで人は語彙力を((( (2018年5月20日 5時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - 有難う御座います!こんな駄作にそんな…………寧ろ此方が分けて欲しい位ですよ! (2018年5月5日 21時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
如月 蒼華(プロフ) - すごい面白いですね!!羨ましいです...。面白さを分けて欲しいぐらいです... (2018年5月5日 21時) (レス) id: 52f62fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - メンタル弱い系人間さん» ありがとうございまァァァァす!!_○/|_ (スライディング土下座) (2018年4月13日 23時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月1日 22時